お悩み相談室２ ページ9
「いや、そういうことじゃないんですよ。
彼女、変わってるというか
人を寄せ付けないタイプというか
一匹狼みたいなタイプだから、
他に友達…異性といるっていうのが意外なんです。」
「何それ？私がビッチってこと？」
「そうじゃないですって。」
「冗談だよ。」
俺に冗談言う人多すぎないか？
「その２人、付き合ってる…かも知れないんですよね。」
「はーん。」
織田先輩が頬杖をつきながら何か分かったように頷いた。
「それって本人が言ってたの？」
「いや、聞いた話ですけど。」
「じゃあ別に付き合ってないんじゃないの。
ただの友達でしょ？本人に聞けばいいじゃない。」
「そうですけど…。」
「んもー、筋肉でかいくせに、
肝っ玉ちっちゃいなあ！
いいよ、私が聞いてあげるから携帯貸して！」
織田先輩が手を出して俺の携帯を取り上げようとした。
「あ、まだ携帯に彼女のLINE入ってないんです。」
「はい？」
「ホントですって。
今日LINEのIDをもらって…」
俺はポケットからさっき彼女にもらった付箋を取り出そうとした。
しかし、ポケットに付箋がない。
「あれ？」
「何？」
俺は体中のポケットというポケットをくまなく探したが、
付箋がない。
「ない。」
「何が？」
「彼女のLINEのID…」
「はい？交換したんじゃないの？」
「いや、IDを書いた付箋をもらったんです。」
「何で書いてもらってるの。落としたの？」
「いや、そんなはずは…」
いつも使っていない方のポケットに入れたので
落とすはずはなかった。
「落ち込むな少年。また聞けばいいだけだから。」
織田先輩はズンッと落ち込む俺の肩をさすった。
人の個人情報を落とすって
普通に最低だ…
「奨くんさ。
噂とか信じちゃダメだよ。
もともと奨くんだって『遊び人』て
噂されてたじゃない？
でも実際奨くんはこんなに臆病ヘタレ純粋ボーイでしょ。」
「悪口入ってませんか？」
織田先輩は俺のツッコミを無視した。
「噂なんて嘘ばっかりだよ。
本人が言ってたこと以外、信じちゃダメ。」
「分かりました。」
俺はシュンとしながら頷いた。
「まあ奨くんの『遊び人』ていう噂には
大分私が加担してたよね。
めっちゃ奨くんのおっかけやってたからなあ。」
「おっかけって。
織田先輩、俺を見つけては
毎回別の彼氏の相談してただけじゃないですか。」
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ののん(プロフ) - コメントありがとうございます!!これからも更新頑張ります^^ (2020年4月21日 23時) (
レス) id: b70c73754c (このIDを非表示/違反報告)
りさ(プロフ) - 大好きです！これからも更新楽しみにしてます(^^) (2020年4月20日 23時) (レス) id: f70137444b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ののん
| 作成日時：2020年4月20日 21時
