▽ ページ48
・
｢今さっきの、俺が撃ったんですよ。どうでしたか？命中率。
···あぁ、本当は胸を狙ったつもりなんですけど、動いてたから腕に当たっちゃいましたか｣
何で笑ってるの？
唖然とする私を前に、小谷くんは話を続けた。
｢先輩が心配で心配で···
指示はされてないんですけど、少しでも先輩の為に＿キッド逮捕に協力できればと思って｣
すると小谷くんはキッドの前に立つと、ニヤリと笑い拳銃を取りだした。
｢先輩、安心して下さい。今トドメを刺しますから｣
『ねぇ』
｢···？どうしたんですか｣
小谷くんがこちらを振り向いた瞬間、彼が手に持っていた拳銃を取った
『小谷くん、何で笑ってるの』
｢え？｣
『確かにキッドは逮捕しなければならない。私たちは警察官だから、それは当たり前のこと。
でも小谷くんは違う』
｢何言って···！俺は先輩の為に、｣
『そう。貴方は"キッドを逮捕する"という理由で全て正当化しようとしてるだけであって
本当は"私＿先輩の為"としか思ってない
"先輩の為にキッドを殺す"という意思しかない。
たしかにキッドは逮捕しなければならない。だけどそれ以前に、小谷くんのその態度は警察官として有ってはならない』
｢···どうして分かってくれないんですか！？
俺は！俺は···ッ！！｣
銃口をこちらに向けた小谷くん。
やべ···ちょっと刺激しすぎたかな、と焦った時、勢いよく屋上の扉が開いた。
『中森警部···』
｢小谷、話は全て聞かせてもらった。一旦こっちに来い。話がある｣
｢何で···！？
俺は、ただ先輩の為に｣
｢その態度に問題があると言っているんだ、小谷！｣
警部に一喝された小谷くんは、そのまま連れられて行った。これにて一件落着かと思いきや、キッドがいた。忘れてた。
突然、フワッと体が浮かんだ。
キッドに抱えられてビルの屋上から道路に落ちていく。
『！？』
｢オレ、刑事さんのこと気に入った｣
『はぁ？てか腕！腕は大丈夫なの！？』
｢大丈夫大丈夫
これからよろしくな、雛ちゃん｣
『いや、どういうこと！？
しかも何でちゃん付けなの！？』
｢いいじゃん｣
『良くない！てか逮捕！···って、あ！待ちなさい！』
小谷くんはその後辞表を提出したそうで、この件の1週間後にはもう捜査二課にはいなかった。
＿こうして私は、キッドのお気に入りとなった。
---------------------
番外編��
｢夢主ちゃんがキッドのお気に入りになった話｣
想像と違ったらすみません( ; ; )
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1796人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
RFWS(プロフ) - コメント失礼します！主様の小説のじんぺーちゃん大好きです！受験大変だったと思います💦お疲れ様です！これからも頑張ってください！！ (4月8日 16時) (
レス) @page29 id: 2bec9b5ce9 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - ありがとーです❤️キンプリの小説見させてもらいます (1月19日 11時) (レス) id: fa15550fa1 (このIDを非表示/違反報告)
乃空(プロフ) - 美紀さん» はじめましてコメントありがとうございます🙌🏻キンプリの作品のパスワードは｢0129｣です!!執筆の方は、私が受験生で書く時間がない事や脱退などがあって止まってしまってますが、是非楽しんで読んで頂けたら嬉しいです🥲💗 (1月19日 1時) (レス) id: f6a7e6922a (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - 初めましてコナンとキンプリ大好きです❤️作者さんの作品のキンプリの小説見たいのでパスワード教えてもらえたら嬉しいです (1月6日 20時) (レス) id: fa15550fa1 (このIDを非表示/違反報告)
乃空(プロフ) - アリスさん» コメントありがとうございますー！！どの映画も色んな人と絡めるのでいいですよね💞参考になります！ありがとうございます！！ (2023年3月29日 19時) (レス) id: e72b69fd1a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：乃空 | 作成日時：2022年6月5日 18時
