松田くんと同期ちゃん【名探偵コナン】【天空の難破船】

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『…何があったの？』



下を覗くと、倒れた男とその男の手を観察するコナンくんが。

えっえっ大丈夫なの？
ほんとは起きてて、返り討ちーーーみたいな事ないよね？


ひとりで慌てているとコナンくんが私に向かって頷いた。

合図だ。

サスペンダーを伸ばしていく。

その間にコナンくんは私がいる階へ登って来ているようだ。



その時、カンカンッという音が聞こえてきた。

ハイジャック犯2がやってきたんだ。

この男が熟睡中で応答がないから様子を見てきたって所かな。

今熟睡してるハイジャック犯はキャットAと言うらしいが、何ともダサい。ネーミングセンス無いのか。





伸びたサスペンダーを下に垂らす。

チラッと下を見ると、キャットAに駆け寄った男がタイミング良くサスペンダーを掴んだところだった。

よし、とスイッチを押し、サスペンダーは元の長さに戻るべく勢いよく上がってくる。



ハイジャック犯と一緒に。



途中で男はサスペンダーを離したようで、ドサッという鈍い音が聞こえた。

ひえー痛そう…。



男の元へ向かうと



《何があった！キャットB！》



という声が、トランシーバーから聞こえてきた。
声からしてあのリーダー格の男の声。



え、これ私が応えるべき？



コナンくんは私の元へ走ってくると、貸して、と手を出してきた。



｢キャットBなら屋根の上で伸びちゃってるよ。
おかしいね、ネコは背中から落ちたりしないのに｣


『…この人達赤いシャム猫だったね。すっかり忘れてた』



…あ

つい会話するように喋っちゃった。



《コナンくんと一ノ瀬刑事！》

《戻ってきたんですね！》

《キッドさんも一緒ね！》



トランシーバーから聞こえる、子供たちの声。

そして、




《＿＿雛！》




大好きな人の声。



『…陣平』



コナンくんは私を横目で見たあと



｢キッドさんはいねーよ｣



と歩美ちゃんに返す。

その後すぐに《クソっ》という男の声がして、そこで無線は切れた。きっと、味方を送り込んでくるだろう。


早く向かわないと！！


その前に…と、走り出すコナンくんの小さな背中に声を掛ける。



『＿コナンくん！死ぬなよ！！無茶しないでね！』

｢！……生憎今死ぬ訳にはいかねーからな！
雛さんも気を付けて！｣



そう言うコナンくんが、何故か新一くんと重なった。

おかしいね。

新一くんはあの怪盗なのに＿




頷いて、わたしも走り出した。



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復活しました〜！
コロナめっちゃ辛いですね( ; ; )

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