松田くんと同期ちゃん【名探偵コナン】【天空の難破船】

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「俺たちは鈴木財閥に恨みがあるんだ
特に、このジイさんにな！！」





「・・・！
確かに、儂は10年前警察に手を貸した
汝等の組織を潰すためにな・・・！
じゃから、人質には儂がなる。他のものは解放してくれ！」



しかし男は「そういう訳にはいかねーな」とあっさり却下。
なにか・・・策があるのか。



「飛行船はこのまま大阪へ向かう！！」





男は大きな声でそう言うと、携帯を私の方に投げてきた。

慌ててそれをキャッチし、男の方を見る。



「お前、警察官だろ？」


『・・・そうだけど。』


「警察に連絡しろ。ただし、少しでも妙な動きを見せれば、飛行船を爆破する！


そう伝えろ！！」





「それと、これは例の殺人バクテリアだ。間違っても俺たちを捕まえようなんて思うなよ。

喫煙室だけでなく、このキャビン全体に殺人バクテリアが飛び散る事になるからな・・・」





思わず息を飲む


その言葉を聞き、私はスマホの「110」のボタンを押した



・



まだ陣平と子供達が戻ってきていない

どうか、どうか無事でいて・・・


椅子に座り深いため息をつく。

とその時、手を掻きむしっている水川さんが目に映った。

水川さんの手のひらが真っ赤になっていたのだ。



もしかして、



「発疹！？」




「違う！これは・・・ただの蕁麻疹だ！！」



「そう言えばさっきタバコの臭いがしたわ！喫煙室にいったのよ！きっとそこで・・・」



「違う！！」




水川さんは声を荒らげ叫ぶ



でもどうして手のひらにだけ発疹が？

普通は身体中に出来るはず



じゃ・・・

陣平が居ない今、私1人でどうにかしないと。



「行ったけど、感染なんかしちゃいない！
現に他の場所には、」







すると突然水川さんがいきなり咳をし出した。




途端にその場にいた全員がハンカチで口を覆ったり、距離をとったり＿


赤いシャム猫のメンバーの男2人は、水川さんに銃口を向けている






＿バンッッ！！




ダイニングにまた銃声が響き渡った

そして割れる照明


振り向けば、リーダーの男が入口付近に立っていた



「喫煙室に放り込んどけ！」



水川さんを気絶させ、他の赤いシャム猫のメンバーが喫煙室に運んでいく


その時、ハッと思い出した


・・・感染者の藤岡さんに腕を触られた


私も感染していたらどうしよう。



大丈夫だよね、発疹も出ていないし・・・

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