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軽快なファンファーレが聞こえてきた。
私は閉じていた目をゆっくりと開ける。
目の前には、広い道が伸びていて、白と黒の市松模様のゲートのようなものが立っている。
ここは、レース会場か何かだろうか。
“ログイン”した私たちは、しばらく辺りを見渡していると、どこからともなくアナウンスが聞こえてきた。
『ようこそ！WORLDISTAの世界へ！』
その声と共に観客がずらりと観覧席に現れ、歓声が響いた。
『さぁ、WORLDISTA CUPの最初のゲームは“スペースレース”です！コースの途中に現れる障害物を避けながら誰よりも早いゴールを目指し、バワリーを獲得しましょう！』
さっきから、度々出てくる“バワリー”とは、どうやらポイントのようなもので、多く獲得すればするほど良いらしい。
『それでは、プレーヤーの皆さん、ご自身のカートに乗ってください』
「カート？そんなこと言っても…」
と、私が言いかけた時、自分のすぐ横に1台のレースカーが現れた。
「えっ！どこから…？！」
私だけでなく、他のプレーヤーも驚いている。
だけど、この、いつ何が起こるか分からない世界観を楽しみつつある自分もいて、興味惹かれるままに、車に乗り込む。
すると、なんの変哲もなかった車に変化が起きた。
座席はクッションが増え、座り心地のいいものになり、見た目も黒から白へと変わり、形もコンパクトな造りになった。
他のプレーヤーの車を見てみると、やはり、車に乗り込んだ瞬間に色や形が変わっている。
その様子はまるで、プレーヤーに合わせたカスタムがなされているようだ。
『皆さん、準備が出来たようですね』
その言葉に思わず姿勢を正す。
運転の経験は人並みだが、レースとなれば…その上、仮想空間でのレースだなんてもう経験や技術に頼っても仕方ないだろう。
「まずは、楽しむこと、ね？」
私は自分に言い聞かせるように呟いてハンドルを握る。
『それではゲーム、スタートです！』
その声と同時に、赤く灯っていたスタートシグナルがカウントダウンの音と共に消える。
一斉にエンジン音が響く中で、少し遅れを取りながらも私もアクセルを踏み込む。
風を切る感覚と肩にのしかかる重力が心地良い。
整えられた道はあっという間に終わり、デコボコ道や連続する急カーブ…と普段なら走りにくい道が続くが、今の私なら爽快に走り抜けられるような気がする。
だって、ここは“仮想空間”だから。
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Nono(プロフ) - soboroさん» soboroさん、コメントのお返事がとっても遅くなってしまい、ごめんなさい…！楽しみに待っていただき、そしてこのページに遊びに来てくださりありがとうございます！！ (2023年3月27日 21時) (
レス) id: b787eddcb9 (このIDを非表示/違反報告)
soboro - 更新ありがとうございます！密かに楽しみに待ってたのでとっても嬉しいです！ (2022年11月15日 0時) (レス) @page26 id: fea91e615b (このIDを非表示/違反報告)
Nono(プロフ) - momoさん» momoさん、コメントありがとうございます…！確か、以前にもコメントをいただいたかと思うのですが、長い間待っていただいて本当にありがとうございます！改めて楽しんでいただけるように頑張ります！よろしくお願いいたします！！ (2022年9月19日 19時) (レス) id: 2d0e74762d (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - ずっとお話の更新待ってました、！めっちゃ嬉しいです！ 無理のない程度に頑張ってください！本当に更新ありがとううございます！！ このシリーズのお話ホントに大好きです！ (2022年9月18日 23時) (レス) @page18 id: 6dd93aac59 (このIDを非表示/違反報告)
Nono(プロフ) - 紗奈さん» 紗奈さん、こんにちは！コメントありがとうございます！過去作品も楽しんでいただけてとても嬉しいです…！！今作も楽しんでいただけるように、頑張りますね…！！ぜひまた遊びにきてくださいね！ (2020年12月13日 18時) (レス) id: 250d3608a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nono | 作成日時：2020年10月29日 23時
