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テレビの映像と連動するように突如響いた男性の低い声は妙に仰々しい響きで、また、電子的なエフェクトがかけられたような声質だ。
部屋にいる人々は、その声と異質なテレビの存在に惹きつけられるように中央へと、一歩、また一歩と近づく。
その時、辺りが急に強い光に包まれ、思わず手で目を覆う。
指の隙間から目だけを動かすと、曲線を描いた壁や円形の天井、床、全てに映像が映し出されていることに気づく。
真っ白な壁は、単なる壁ではなく、スクリーンの役割も果たしているようだ。
目が光に慣れてきて映像をよく見ると、それは数字やアルファベットなど、ロード画面を思わせるようなもので、近未来感と高揚感を私たちに与える。
『世の中を変えてしまう、そんなイノベーションが何年かに一度誕生しています。我々、ネオ・エレクトロニック・ワンダー・ステイト社は幸運にも9つものイノベーションをこの世に生み出してきました』
声の持ち主の姿は見えないが、完璧なスピーチのように淀みなく言葉は続けられる。
赤と青のレンズがはめられた“3Dメガネ”と呼ばれていたものやVRゴーグルなど……スクリーンとなった壁には歴代のプロダクトと思われるものとそのシステム名が映し出されている。
『そして今日は記念すべき10個目の作品。それがこちらです！』
その言葉と共に一面に大きく映し出されたのは、私が今手にしているものと同じものだった。
『今までになかった仮想空間。アイギアを着用するだけで、本当にその世界に入ったような感覚になります』
同じ部屋にいた人々はわぁっと声をあげる。
「仮想空間……」
つられるように、私はその言葉を口にする。
『楽しみ方はプレーヤー次第！』
プレーヤー…つまりは、ゲームのようなものだろうか…？
私が首をひねっている間にもスピーチは続く。
『今、あなたは我々の作品が世界に羽ばたく瞬間を目撃しようとしています』
緊張と期待を煽るような少しの間。
私も思わず唾を飲み込む。
ひと呼吸置いた後、スピーチはこう締めくくられた。
『発表します。WORLDISTA！！』
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Nono(プロフ) - soboroさん» soboroさん、コメントのお返事がとっても遅くなってしまい、ごめんなさい…！楽しみに待っていただき、そしてこのページに遊びに来てくださりありがとうございます！！ (2023年3月27日 21時) (
レス) id: b787eddcb9 (このIDを非表示/違反報告)
soboro - 更新ありがとうございます！密かに楽しみに待ってたのでとっても嬉しいです！ (2022年11月15日 0時) (レス) @page26 id: fea91e615b (このIDを非表示/違反報告)
Nono(プロフ) - momoさん» momoさん、コメントありがとうございます…！確か、以前にもコメントをいただいたかと思うのですが、長い間待っていただいて本当にありがとうございます！改めて楽しんでいただけるように頑張ります！よろしくお願いいたします！！ (2022年9月19日 19時) (レス) id: 2d0e74762d (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - ずっとお話の更新待ってました、！めっちゃ嬉しいです！ 無理のない程度に頑張ってください！本当に更新ありがとううございます！！ このシリーズのお話ホントに大好きです！ (2022年9月18日 23時) (レス) @page18 id: 6dd93aac59 (このIDを非表示/違反報告)
Nono(プロフ) - 紗奈さん» 紗奈さん、こんにちは！コメントありがとうございます！過去作品も楽しんでいただけてとても嬉しいです…！！今作も楽しんでいただけるように、頑張りますね…！！ぜひまた遊びにきてくださいね！ (2020年12月13日 18時) (レス) id: 250d3608a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nono | 作成日時：2020年10月29日 23時
