出会いは突然に~Sho Aoyagi~2

80.ネコ ページ32

翔side

最近あなたがますますネコ化してると思う

頭を撫でれば抱きついてきてもっとしてと

言わんばかりに頭を擦り付けてきたり

近づいてきたと思ったら突然フラっと消えたり
(隣の部屋かトイレに黙って行ってるだけ)

少しちょっかいかけるとすぐに怒る
(翔さんがイタズラしすぎるから)

(この家には犬2匹とネコ1匹だな笑)

そんなことを考えてるとネコが来た

『ネコーおいで』

あなた『人の名前忘れ始めたんですか？老化？』

『ちげーよ笑笑
忘れるわけねーだろ笑
いいから隣座って』

最近ツンデレにもなってきてるあなた

あなた『ヤダ』

『ダメ来て』

あなた『迎えに来て』

ツンデレというか……わがまま女王？笑

そんなネコみたいになったりわがまま女王になったり

しているあなたをお姫様抱っこしてソファーに連れてきた

『はいどうぞお姫様』

あなた『お姫様じゃない！』

『ハイハイ』

あなた『洗い物したいから戻っていいですか？』

そんなことを言い出し逃げようとするお姫様の腕を掴み

ソファーに座らせて跨るように上に乗りキスをして

逃げれないように両手首を押さえた

『昼間だからコレだけな？』

あなた『最近思ったこと言っていいですか？』

『ん？』

あなた『翔って……
キス魔？』

『は？笑』

あなた『すーぐキスしてくるから
キスしないと死んじゃう魔法でもかけられてる？』

『たしかにな笑
お姫様にキスしないと俺死んじゃう魔法かかってるかも』

あなた『その魔法解けないんですか？』

『一生無理だな』

あなた『逆に今までの普通の生活風景見てみたいです
私が居ない時の』

『ふっつーの男ひとり暮らしだからつまんないぞ？
見たところで』

あなた『ふーん…』

『魔法解けないからもう1回良いだろ？』

あなた『拒否権くれないクセに』

『よくわかってるじゃん笑』

あなた『最近分かってきた』

『じゃあ黙ってて』

オレはたしかにキス魔かもしれない

いや、キス魔にさせたのはコイツかもしれない

アレだけいろいろ言ってきたのに

いざキスすると目をとろんとさせて

"もっとして"と言ってるように見える

(誘ってるのは自分って気づけよ笑)

絶対にこんな姿誰にも見せる訳にはいかないと誓った

(見せる人も居ないし見せるようなもんでもないけど)

翔side〜完〜

81.三本の薔薇→←79.お疲れさまでした

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す