出会いは突然に~Sho Aoyagi~2

72.あの時みたいに2 ページ24

翔side

今日は1年に1度のクリスマスイブ

俺もあなたもあいにくの仕事

(今日くらい休ませろよ…)

そう思いながらも仕事は仕事

今日は劇団メンバー全員とCL撮影

順調に撮影は進み2時間巻で終わった

ｽﾀｯﾌ『撮影以上です！おつかれ様でした！！』

全『おつかれさまでした〜』


まだこの時間ならあなたは仕事中だな

(迎えに行くかせっかくだし)

雄『翔さんこれからあなたちゃんとデート？』

『そうしようかな……その前に迎えに行かないと』

真『前にも冬に迎えに行った時あったよな？』

『あーあったなそういえば』

真『めっちゃ笑顔で話してきたから
覚えてるよオレ笑笑』

『そんなだった？』

真『ああ笑笑
オレも早く家帰りたいからお先ー』

8人『おつかれさまっす〜』

秋山さんを気にみんなそれぞれ帰ったり飲みいったりしてた

(オレも行くか)





ちょうど店に着くと店内は混んでいて

さすがにバレるから少し空くのを待ってから店に入った

『お姉さん、仕事何時まで？』

敢えてナンパしてきたヤツみたいに声かけた

(そんな目で見るなよ笑笑)

警戒心MAXの目でオレを見てきたあなたは

オレだと分かると満面の笑みを浮かべた

『おつかれ笑笑』

あなた『ナンパかと思いました笑笑笑笑』

『俳優だからナンパの男役も出来るんだよ笑』

あなた『もー笑笑』

オレの言葉を聞いて笑う姿は相変わらず可愛かった

ﾉﾉﾘｷ『店長、もう上がってください！』

あなた『え？』

ﾉﾉﾘｷ『あと私たちがやっておきますから！
3人もいるし大丈夫ですよ！』

あなた『いや、でも……』

ﾉﾉﾘｷ『彼氏さんとデート行ってきてください(小声)』

あなた『笑笑
うん、分かった。ありがとう』

ﾉﾉﾘｷ『おつかれです！😉』

『外で待ってるからゆっくり支度してきな？』

オレは外でカップルが歩いていくのを見ながら待っていた

秋山さんの言ってたことを思い出した

(あの日もこうやって待ってたな笑笑)

オレはポケットに入れてたカイロを触りながらそんなことを考えてた

あなた 『お待たせ』

『せっかくだしライトアップ見てから帰ろっか？』

オレはカイロで温めておいた左ポケットにあなたの
右手をオレの左手と一緒に入れた

あなた『暖かいですね、ポケットの中』

『カイロで温めておいた』

柄にもないことをしたけど手を繋げるし周りは

オレらを見てる暇もない


(プレゼント喜んでくれるかな)

翔side〜完〜

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