出会いは突然に~Sho Aoyagi~ (ページ43)

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42.ハイローごっこ1 ページ43

ヒロインside

2人とも今日は休みだから

軽く朝食を食べてテレビでハイローのDVDを見てた

『なんか九十九さんのセリフ言って？』

翔『やだよ恥ずかしい』

『(*´･Д･)ｴｪｪ～』

翔『可愛い顔してもダメ』

なんとしてでも九十九のセリフを言わせたいから

バレないようにずーっと考えた

翔『はなからそのつもりだったのかよ』

『え』

翔『あんた、九龍と差し違えるつもりなんだろ
…じゃあ、あの話なんだったんだよ
死んだら時間は永遠に動かねーだろ！！』

テレビで流れてるタイミングと同じ時に

九十九のセリフを言った翔さん

翔『てきな？笑』

なぜか涙が溢れてきた

翔『え、怖かった💦💦
ごめん』

『違う……
ちょっとびっくりしたけど
感動っていうか…
よくわかんないけど、翔の演技大好きだから
嬉しかった？でいいのかな…』

翔さんは優しく抱きしめてくれた

翔『なら良かった』

その時翔さんの携帯が鳴った

翔『チッ誰だよこんな昼から…

はい』

雄『うわ、めっちゃ不機嫌笑
翔さんいまなにしてんの〜？』

翔『あなたとイチャイチャしてる』

『何言ってんの！？』

声に出さず口パクで伝えると笑いながら頭を撫でてきた

雄『あらま、そりゃ失礼』

ムスッとした顔をしても頭を撫で続けるから

ポコポコと腕を叩いた

翔『今も早く構えって顔してみてる』

どんだけ好き勝手言うのやら…

呆れてキッチンに行こうとしたが腕を引っ張られ

翔さんの足の間に座る形になった

翔『すぐ終わらせるから待ってて(小声)

…で？なんの用？』

雄『暇なら山田に会いたいから翔さん家に突撃しようとしたけど無理そうだね笑』

翔『無理だし今俺ん家にいないからさらに無理』

雄『どこ居んの？』

翔『あなたん家
教えねーぞ絶対』

雄『えー！行きたい！！！
教えて！』

翔『無理やだ』

そう言いながら電話を切った

『おざっつ？』

翔『ああ、山田に会いたいからって俺ん家突撃しようとしてたらしい』

劇団は家に突撃が好きなのか？

『ここに呼ぶ？』

翔『絶っっっっっ対にやだ』

そう言いながら強く後ろから抱きしめてきた

『えー！楽しそうじゃん！
呼ぼうよー』

翔『無理、ヤダ』

雄『おっじゃましまーーす！』

翔さんの不貞腐れた顔は見えなかったことにして

小澤さんをお家に呼んだ

ヒロインside～完～