12.嬉しかった ページ13
翔side
今日も舞台が始まる
毎回あなたさんが見に来てくれてるのは
気づいてた
『今日も来てくれてるかな…』
雄『ん?翔さん誰か呼んだんですか?』
『あ、いや、そうじゃなくて
いろいろとね?』
雄『ふーん』
真『まさか、あのコンビニの子?』
『え、?!』
真『やっぱり笑
よくレジ袋持ってるからさ最近』
『バレました?』
真『バレバレ笑』
『6公演とも来てくれてたから今日も
来て欲しいなって……
あの……
もし1階席にいたらあのシーン彼女選んでいいですか?』
真『ああ、わかった
スタッフには俺が言っておくよ』
『ありがとうございます』
スタッフ『本番5分前です!
移動お願いします!!!』
劇団『はい』
青柳翔
本日も頑張ります!
本番が始まりいつも通りオープニングの登場する
シーンが始まった
杖を持ちながらステージの真ん中に立つと
目の前の最前列に彼女の姿が見えた
(え!?1番前?!)
ステージに連れてこれる喜びと
来てくれてた喜びが混じって飛び跳ねたかったが
本番中……魔王を演じきった
ハイタッチ会では見に来てくださったたくさんのファンの
皆さんの顔を見ながらハイタッチが進んで行った
遠くの方に彼女の姿が見えてからは早く来て欲しい
気持ちでいっぱいだった
(やっと会えた!)
翔『ありがとう(*^^*)』
照れた表情の彼女は今までで1番可愛くて
抱きしめたかった(無理だけど)
舞台がやれた喜びももちろんあるが
俳優業やってて良かったと心から思えた1日だった。
翔side〜完〜
28人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:辛ラーメン | 作成日時:2022年9月21日 19時