【ハイキュー!!】このしっぽとまれ【音駒】 (ページ7)

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｢黒尾さん!!その肩の人なんですか！？｣

｢じょっじょっじょじょじょ……女子っ！？｣

｢黒尾、誘拐はダメだろ……。｣

上から、背の高い人、モヒカン、呆れ気味な仏様？昼の個性の塊か…。

そろそろ下ろして欲しいのでトサカの背中をべしべし叩く。

｢下ろして｣

｢俺はそんな力じゃ離しませーん｣

ホントに離してくれないかな！？流石にイライラしてきた。

こうなったら最終手段で……

この位置からだったら足がちょうどあの位置……なはず

勢い付けて……

｢あ、黒尾さん……前もだけど……後も……｣

｢おりゃっ！｣

｢黒尾……他人(ひと)に迷惑かけるんじゃねぇー！！！｣

｢ぐあぁっ！！！！｣

体育館に断末魔が響いた。

詳しく状況をいえば、

私が蹴ったタイミングで後ろに小さい人がきて、素敵な回し蹴りをしてくれました！

でも、そうすると黒尾さんのバランスが崩れて必然的に私は落ちそうになるわけで……。

｢わっ｣

｢あーっ！！……よっと！｣

ぽふん、と誰かに抱きかかえられた……気がする。

そーっと目を開けてみると

私を抱きとめてくれたのはあの背の高い子だった。

｢……っ…！｣

顔が近くて、今の体制はお姫様抱っこ状態で……何よりっ

｢えっ！？オレなんかしました！？｣

ワタワタと慌てだした背の高い子……長いな、背高くんで、

背高くんはぐっと顔を覗き込んできた。