story.119 ページ33
エンマside
ククリ姫が意地悪げに「人間界(あっち)は大変なことになってる」
なんて言うから急いでこっちに来てみれば、Aに近づいてくる酒呑童子の姿が見えた
アイツ…！
もうAに近づくなと言ったはずなんだが…。
俺は無意識に舌打ちをすると、Aの体がふらついてたので、咄嗟に彼女の後ろに回って抱きとめる
A「エンマ君っ…！」
Aは急に現れた俺に驚いたが、すぐにホッとしたような表情を浮かべる
微かに彼女は震えていた
怖かったんだろう、そうだよな。
俺はAを怖がらせた酒呑童子が許せず、一発かましてやろうと思わず左手に妖力を込めたその時だ
Aは細い腕をめいいっぱい広げて、俺の前に出たのだった
A「やめて…！私は大丈夫だから。
酒呑君は悪い人じゃない…上手く言えないけど、だから…そのっ…」
嘘つくなよ。
まだ震えてるじゃねえか。
お前は優しすぎるんだよ。
エンマ「分かった。」
俺は大きくため息をついて、妖力を込めるのをやめた
すると、Aの体はふらつき、俺はすぐさま反応して彼女を支える
安心したせいか急に体の力が抜けたようにしては、どうも様子が変だった
エンマ「おいっ、A！？」
自分でも焦ってる様子が分かる
意識はあるようだ
だが、見るからにかなりしんどそうだ
嫌な予感しかしない
彼女は苦しそうな表情で声を振り絞り、右肩が痛むことを教えてくれる
Aの許可を得て、彼女の服を捲ると、俺は言葉を失った
右肩から右腕、右胸にかけて濃紫色の斑点が広がっている
なんてことだ、毒か…。
一刻も早く解毒しなければ、命に関わる。
すぐさま俺はAを抱き上げて、屋敷に向かうと伝える
すると、予想外の言葉と反応が彼女から返ってきた
A「待って！エンマ君！！
ナツメ達がおおもり山で戦ってるの！そっちに行ってあげて！」
エンマ「はっ…？」
何を言ってるんだ？
自分が今こんな状況なのにか？
お前はどこまでお人好しなんだ…。
俺は盛大にため息をつくと、彼女に鋭い眼光を向けてこう言った
エンマ「断固拒否する。その頼みは聞かない。
いいから黙って俺の言うことを聞け。」
ーーーーーー
またまた中途半端で申し訳ないです！
文字数の関係上次へ行きます！！！
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桜柚季(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです(≧∇≦)これからも更新頑張りますねっ！！ (2020年7月22日 21時) (
レス) id: ae92252d70 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - すごく感動しました!続きが楽しみです。応援してます! (2020年7月19日 12時) (レス) id: 3b9902adf1 (このIDを非表示/違反報告)
桜柚季(プロフ) - 水無月 リムさん» 長くなってすいません！水無月 リムさんもくれぐれもお気をつけください！コメントありがとうございました！！ (2020年4月27日 8時) (レス) id: ae92252d70 (このIDを非表示/違反報告)
桜柚季(プロフ) - 水無月 リムさん» わあ、本当ですか！？ありがとうございます(><)嬉しい限りです！！よ、夜中一人で！？怖くないですか？そうですね。私も五月まで休校なので勉強についていけるか不安です。少しでも早くコロナが終息することを願うばかりです！ (2020年4月27日 8時) (レス) id: ae92252d70 (このIDを非表示/違反報告)
水無月 リム - はじめまして あぁヤバイ目から水が溢れてる この話､感動シーン多くて､夜中一人で見てるのでもうもう…｡ コロナが流行してますがお互い気を付けましょう!応援してます!! (2020年4月25日 1時) (レス) id: 7764573d87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜柚季 | 作成日時：2019年11月14日 7時
