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story.115 ページ29

Aside






アヤメちゃんのことを…、どうでもいいなんて。




許せないわ。




人の命をなんだと思ってるのよ!





私は汝華と名乗る妖怪に鋭い眼光を向ける





私は怒りが込み上げてきて、殴りたい気持ちをグッと堪える



だって、暴力で解決したところでいいことなんて一つもないから




汝華「なぁに?その顔、生意気ね。

今すぐにでもその綺麗に整った顔をぐちゃぐちゃに潰してやりたくなる。

まあ、そんなことよりも貴女の力の回収が先決ね。

痛い思いをしたくなければ大人しくしてなさい。すぐに終わらせてあげるから。」




彼女は冷たい目で私を見ながらそう言う



やっぱり、戦うしかないのね。



私は戦闘態勢に入ろうとすると、




ナツメ「Aはここから離れて!私たちが汝華を食い止めるから!」



と、ナツメは庇うかのように私の前で腕を広げる




A「でもっ…!」






私は躊躇い、ふとトウマ君達を見ると…

ナツメの意見に賛成するかのように私を見てコクリとうなづいた






トウマ「それとも…、僕達じゃ頼りないかな?」



と、トウマ君が眉を下げて笑う




A「違うの、そんなことないわ!」





私は慌てて彼の言葉を否定する




確かに、汝華さんの言う"罪"とか"また逃げ出す"って言葉の意味についてはすごく知りたい



だけど、知るのが怖いと言う自分もいる



こんな気持ちが不安定な今の状態で戦ったりしたら、返ってみんなの足を引っ張ってしまう



最悪、それでナツメ達を危険に晒してしまうことの方がよっぽど怖い




だったら、あえて私はここから離れた方が得策かもしれないわ




私は彼らに背を向けて走り出そうとした時だった




あることを思い出して、ナツメに駆け寄る



ナツメは不思議そうに私を見つめている





ナツメ「A?どうしたの?」



A「いいから。」



けれど、それを気にも留めずに私は彼女の手のひらに一つのアークをそっと手渡す





ナツメ「ちょっ、このアークって…!?」




ナツメは驚いた様子でそのアークと私を交互に見る



私はそんな彼女の微笑んでこう言う





A「ナツメに渡してくれって、この間本人から預かったの。

必ずナツメ達の力になってくれるわ。ナツメ、くれぐれも気をつけて。絶対に無理はしないでね?


私の為なんかに、いつもありがとう。大好きよ。」




私はそう言い残して、彼女達に背を向けて走り出した

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桜柚季(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです(≧∇≦)これからも更新頑張りますねっ!! (2020年7月22日 21時) (レス) id: ae92252d70 (このIDを非表示/違反報告)
- すごく感動しました!続きが楽しみです。応援してます! (2020年7月19日 12時) (レス) id: 3b9902adf1 (このIDを非表示/違反報告)
桜柚季(プロフ) - 水無月 リムさん» 長くなってすいません!水無月 リムさんもくれぐれもお気をつけください!コメントありがとうございました!! (2020年4月27日 8時) (レス) id: ae92252d70 (このIDを非表示/違反報告)
桜柚季(プロフ) - 水無月 リムさん» わあ、本当ですか!?ありがとうございます(><)嬉しい限りです!!よ、夜中一人で!?怖くないですか?そうですね。私も五月まで休校なので勉強についていけるか不安です。少しでも早くコロナが終息することを願うばかりです! (2020年4月27日 8時) (レス) id: ae92252d70 (このIDを非表示/違反報告)
水無月 リム - はじめまして あぁヤバイ目から水が溢れてる この話、感動シーン多くて、夜中一人で見てるのでもうもう…。 コロナが流行してますがお互い気を付けましょう!応援してます!! (2020年4月25日 1時) (レス) id: 7764573d87 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜柚季 | 作成日時:2019年11月14日 7時

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