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Aside
A「ふぅ…、あともう少し。」
私は額の汗を拭って、まだ治療が終わってない女の子の元へ向かう
立ち上がると少し目眩がして足がふらつく
大丈夫、このくらい平気。
A「助けに来るのが遅くなってごめんね。
大丈夫よ、必ずあなたの帰りを待つ家族の元へ連れて帰るから。」
怪我を負った女の子に声をかけて治癒を施す
私だって頑張らないと…。
そういえば、エンマ君は大丈夫かな?
あの人の動きを止めといてくれるって言ってたけど、
もうあれからずっとエンマ君は相手のあんな早い攻撃を全部避けるか弾いている
すごいわ…
エンマ君がすごい強い妖怪だってことは分かる
倒そうと思えば倒せるのに、それをしないなんて優しいのね…
ううん…初めてあった時からエンマ君が優しいってことは知ってる。
本当にあの男の子が…この女の子達に怪我をさせたのかな?
冷静になると、そのことばかり考えてる
あの子の目的は何だろう?
「き…ず……ない……で…」
A「え…?」
小さくそんな声が聞こえて、治療を終えた子を見る
すると彼女は目を開けていて涙を流していた
私はハッとして慌てて声をかけた
A「あ、大丈夫よ。だから…「あの人は悪くないの。」え…?」
夏実「あの人…泣いてたの。確かに…彼がここに集められた女の子達の顔を確かめて、違うって言っては皆を傷つけた。
でもね、それと同時に私達に謝ってたの。
まるで自分の中にもう一人の誰かと戦っているみたいだった。
自分の妹を探してるみたいなの…。だから早く見つかるといいな…。」
その子はそう言って意識を手放してしまう
彼女は何故か幸せそうに笑っていた
自分の妹を探している…?
誰かと戦っている?
傷つけてるのに謝ってるって…どういうこと?
A「よし、これで最後…ッ。」
私は最後の子の治癒を終えて、さっきの女の子の話をエンマ君に伝えようと振り向いた
A「ちょッ…!?え…。」
彼はいつの間にかすぐ私の真後ろにいたので、変な声が出てしまう
エンマ君は気絶したあの人を片手で担いだまま、私の頭に手を置く
エンマ「悪い、無理をさせたな…。」
すると彼は眉を下げて笑い、私の頭を撫でた
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桜柚季(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです(≧∇≦)これからも更新頑張りますねっ!! (2020年7月22日 21時) (レス) id: ae92252d70 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - すごく感動しました!続きが楽しみです。応援してます! (2020年7月19日 12時) (レス) id: 3b9902adf1 (このIDを非表示/違反報告)
桜柚季(プロフ) - 水無月 リムさん» 長くなってすいません!水無月 リムさんもくれぐれもお気をつけください!コメントありがとうございました!! (2020年4月27日 8時) (レス) id: ae92252d70 (このIDを非表示/違反報告)
桜柚季(プロフ) - 水無月 リムさん» わあ、本当ですか!?ありがとうございます(><)嬉しい限りです!!よ、夜中一人で!?怖くないですか?そうですね。私も五月まで休校なので勉強についていけるか不安です。少しでも早くコロナが終息することを願うばかりです! (2020年4月27日 8時) (レス) id: ae92252d70 (このIDを非表示/違反報告)
水無月 リム - はじめまして あぁヤバイ目から水が溢れてる この話、感動シーン多くて、夜中一人で見てるのでもうもう…。 コロナが流行してますがお互い気を付けましょう!応援してます!! (2020年4月25日 1時) (レス) id: 7764573d87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜柚季 | 作成日時:2019年11月14日 7時