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episode.31 ページ33

Aside






辺りはもうすっかり真っ暗ね。




明日の玉藻前討伐に備えて、私達はイツキのお屋敷にお泊まりすることになった






シン「常に勝気なイツキが謝るなんてさ…明日は槍でも降るんじゃない?」コソコソッ



タエ「本当だよね〜!しかも、お礼まで言ってたよ?私、驚いちゃったよ。」クスクスッ





タエとシンは私を真ん中に挟んで、山姥のお屋敷からずっと同じことばかり言っている


勿論、前を歩いているイツキには聞こえないくらい小さな声でね。





イツキ「あ…。」






すると突然、イツキは何かを思い出したみたいで私達の方を振り向いた






タエ「えっ!?私!?」




シン「どうしたの!?イツキ??」





予想もしてなかった彼の行動に彼女達は驚き、慌てて後ろへ後ずさる




タエ達の言葉がイツキに聞こえたようには見えなかったから、そんなに焦ることないと思うけど…。




私は横目でシンとタエを見る



いいな、楽しそう…。




イツキ「いや、お前らじゃねえよ。」




タエ「な〜んだ。驚かさないでよ。」




シン「そうだよ。びっくりした〜!」




タエとシンは安心したように胸を撫で下ろす




イツキ「何に驚いたんだよ?」




タエ&シン「な、何でもないよ!?」




イツキ「ふーん…まあいい。A。」




彼は呆れた表情でタエ達を見ると今度は私の方に視線を向ける



私?




私は不思議に思って、彼の方を見る





イツキ「明日の玉藻前討伐戦のことなんだが、お前は家で留守番してろ。」




イツキは真剣な表情で私にそう言った




どうして…?




そう彼に尋ねようとするとすごい勢いでタエ達がイツキに迫った




タエ「何で?Aがいれば百人力なのに!」




シン「そうだよ、イツキ!!どうして…。」




すると、イツキは深いため息をついてこう続ける




イツキ「確かに、タエの言う通りだ。

だが、昼間の山姥との戦いでAは無理をして倒れただろ?まだ少し顔色も悪いし。

だから、俺達に任せて明日はゆっくり…「嫌!!」」




彼の言葉を遮って、私は大きな声で叫ぶ




A「心配かけてごめんなさい。でも、私は大丈夫だから。」



私は心配顔の彼に笑顔を作って見せる



イツキの気持ちは嬉しかったけどここへ来てからずっと嫌な予感がしてる




いつその予感が的中するかなんて分からない



いざとなれば、私が彼らを守らなきゃ。





私は腰に下げている刀を強く握った

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桜柚季(プロフ) - Moonさん» コメントいただきありがとうございます!そう言っていただけてとても嬉しいです!!来週あたり更新できたらと思います!返信が遅くなり申し訳ありませんでした(><) (2022年10月10日 20時) (レス) id: dfc1dcc419 (このIDを非表示/違反報告)
桜柚季(プロフ) - 霧隠紫音さん» コメントありがとうございます!すごく励みになります…。今、実習中で忙しいのですが、来週いっぱい休みになるので、更新出来るように頑張ります!返信が遅くなり申し訳ありません(><) (2022年10月10日 20時) (レス) @page38 id: dfc1dcc419 (このIDを非表示/違反報告)
Moon(プロフ) - こんにちは(*ˊᵕˋ*)コメント失礼します🙇‍♀️めっちゃこの物語良き過ぎます(๑•̀ㅂ•́)و✧更新されるのを楽しみにしています(*^^*)🎵𓈒𓏸 (2022年9月6日 17時) (レス) @page38 id: b2ea47ad96 (このIDを非表示/違反報告)
霧隠紫音(プロフ) - めちゃめちゃおもしろいです!更新待ってます😺 (2022年4月23日 22時) (レス) id: 3b05bc2eb8 (このIDを非表示/違反報告)
桜柚季(プロフ) - グレンさん» 返信遅くなってごめんなさい(´;ω;`)応援ありがとうございます!頑張ります!! (2019年10月27日 17時) (レス) id: 9fece09783 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜柚季 | 作成日時:2019年8月8日 11時

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