第四譚「愛の鞭」 ページ6
「う゛ぉぉぉぉ・・・起きたら鳩尾と頭が死ぬほど痛むんですけどぉぉぉ・・・!!!!」
「大袈裟な奴じゃな。ほれ飯の時間じゃ」
「普通に起こせないかなぁ!?何で毎度毎度鳩尾なの!?ねぇたまには愛ある起こし方してよ!鞭じゃなくて愛を頂戴よ愛を!」
「飯抜きにされないだけましと思え!」
「理不尽!!」
台所から保冷剤と冷えピタを持ってリビングに戻ってみると、良逸とおじいさんが何やら言い争っていた
何やら「愛」がどうとか言ってるけど・・・
『良逸、頭大丈夫か?』
「あぁもう駄目だAちゃんにまでディスられる俺なんか生きてる価値ないわ」
『あぁ違うよ!?頭突いちゃったから頭痛くない?って意味だよ!』
「どこら辺が痛むとかある?」と保冷剤を持って彼の目線に合うようにしゃがむと、彼は半泣きの状態で「おでこ・・・」とだけ言った
「・・・そうだよ此れだよ。此れが本当の愛ある行動だよ。じいちゃん見習えよな。いつもぼかすかぼかすか殴りやがって・・・」
「フン!異性に見られてない証拠じゃ」(ボソッ
「うっさいわ!!!」
『こら良逸動くなって』
おじいさんの言葉に反応していきなり首を動かした良逸にそう言ってまた顔を正面に戻してまた患部を冷やす
・・・そろそろ冷えピタに変えようか
『良逸、ちょっとヒヤッとするぞ』
「いや、流石にもう子供じゃないんだから其れ位――――ピャッ!?冷たっ!?」
『暫くそうして様子を見ようか。よしっ!じゃあ夕飯食べよう良逸!折角おじいさんが作っておいてくれたんだ。冷めたら勿体ない』
そう言って良逸を立たせると、何故か彼は顔を少ししかめた
え?・・なんだ?私何か変なこと言ったかな?
「今日はじいちゃんかよ・・・」
・・・あぁそういうことか
「なんじゃ良逸?文句あんのか・・・」(ゴゴゴゴ
「あ、ある訳ないじゃーん!!ワー美味シソウダネー!!!」
明らかに棒読みで、しかも裏声なセリフを言いながら席に着く良逸の姿が少し面白くて、私はついクスリと笑った
懐かしいな・・・此の感じ
『あ・・・おじいさん』
「なんじゃ」
『後でお話があります』
「・・・大体想像はついとるが、良逸はどうする?あの阿呆絶対騒ぐぞ」
『・・・もう騒がれたので大丈夫です』(汗
「はぁ〜・・・」
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雹花(プロフ) - 返事送るの遅くなってすみません!!コメントありがとうございます! (2019年8月21日 7時) (
レス) id: ba0d1a5681 (このIDを非表示/違反報告)
ルルナナ(プロフ) - 面白いです！これからも更新頑張ってください (2019年8月16日 16時) (レス) id: f75b5a5c4e (このIDを非表示/違反報告)
雹花(プロフ) - コメントありがとうございます!何分受験生なもので夏休み終わったら更新遅くなるかもしれませんが引き続きお願いします (2019年8月9日 9時) (レス) id: ba0d1a5681 (このIDを非表示/違反報告)
レッド - この作品好きです 更新頑張ってください (2019年8月9日 8時) (レス) id: a3561912ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雹花 | 作成日時：2019年8月8日 13時
