今までの女と ut ページ2
『Aちゃん、おつかれ様〜』
「先輩。先輩も残業してたんですか？」
Aちゃん。俺が今キープしてる女の子の一人。
その中では結構影薄いから、正直この子の事ちょっと忘れかけてたわ。
『見事に仕事増やされたわ…
Aちゃんは？』
「私は単純に、書類まとめるのに手間取っちゃってて…思ったより遅れちゃいました…。
入社2年目なのにまだやっぱり…。」
「今日中にできたから良いんですけどね」
なんて笑う彼女。綺麗な顔してんなぁ。
『なんかわかりにくいところあんの？』
「えっと、」
パソコンで別のタブを開いて、「ここです」って指差して俺の方を見るAちゃん。
『ふーん、あぁ、でもこっちはできてるんや。2年目ぐらいの子はよく詰まるんやけど、すごいな。』
後ろから覆うように、それもなるべく顔を近付けるように画面を見る。
しかし、Aちゃんはなんとも無いように
「ありがとうございます」
とお礼を言う。
いや、顔は少し赤い。
けどそれは、俺への好意からじゃない。
褒められたから喜んで照れてるだけ。
…純粋な子。
『あー、こっちできてるなら結構簡単に覚えれるで。最後のこれを…………はい、こう変えるだけ。だいたいこれでいけるから。』
「えっ……。わ、ほんとだ…盲点でした…」
『まあ例外もあるから、その時はまた聞いてくれたらいいよ』
「ありがとうございます先輩！！」
…結構いい子やん。
デートでも誘ったろかな。
『Aちゃん、25日って空いてる？良かったら出かけへん？』
「えーっと…ちょっと確認しますね」
手帳を取り出して、スケジュールを確認する彼女。
「あ…ごめんなさい。予定が…。」
『いやいや、全然ええよ、また今度行こな』
「はい…ごめんなさい」
なんか失望。キープ外そか。
『ほんまに気にせんとってや。じゃあそろそろ帰るわ〜お先に〜』
扉に手をかけた瞬間。
「せ、先輩！」
内心なんやねんとか思いながら、笑顔を貼り付けて振り返る。
『どした？』
「あの…26日は…ご予定はありますか」
『いや？ないよ』
「でしたら、26日におでかけしませんか？
…その、ただ断る、というのは申し訳ないなって…。お世話になっているお礼も兼ねて…なんて。」
『………！』
驚いた。
今までの女とは違う。
…面白いやん
『ええよ、いこか』
純粋な彼女への興味はどんどん増していく。
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のの(プロフ) - うみさん» ありがとうございます！とても励みになります！少しリアルが忙しい時期に入っていて更新ペースが安定しないのですが、ゆっくりと待ってやっていただければと思います…！ (2018年9月17日 3時) (
レス) id: c28b761704 (このIDを非表示/違反報告)
うみ - んああもうきゅんきゅんです、、、しんどい好きですっっ！！ふたつの長編のほうもこれから読ませてもらいますねっっすごく楽しみです！！毒素脅威推しなのでその3人の特に好きです！！これからも更新頑張ってくださいっっ…！！ (2018年9月2日 23時) (レス) id: 3d5242b8e0 (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - 檸檬さん» そう言っていただけてとても嬉しいです！長々と更新していくことになると思いますが、また面白いと思っていただけるものを書いていきたいです！コメントありがとうございます！ (2018年8月23日 7時) (レス) id: c28b761704 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬(プロフ) - 一緒に帰っていい？のお話めちゃくちゃきゅんとしました…！またお時間ありましたら続きを是非見たいです！更新頑張って下さい！応援しています！ (2018年8月23日 7時) (レス) id: 41b43bbcdf (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - うめるさん» そちらのほうが的を射ているかもしれませんねwその読み間違え私は面白くて好きですよwコメントありがとうございます！ (2018年8月22日 23時) (レス) id: c28b761704 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のの | 作成日時：2017年1月29日 17時
