君の隣で yuzuru H*

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騒がしい食堂のルール。



それは、合宿の参加年数が多い順に座る事。



長机にお誕生日席の様な座り方をする。




｢ やったぁ、真央、Aちゃんの隣ー ｣




｢ 今年はあっこちゃんが上座だね! ｣




｢ 上座って恥ずかしいんだから。 ｣




｢ 佳菜ちゃんとゆづくんはそこね。｣




｢ まっちーはここ! 大ちゃんはここね。｣




｢ 樹里(きり)はここ!私の隣ね! ｣




あっこちゃんの指示のもと着々と席についていく。



席について皆で合掌。



上座に座るあっこちゃん。



次は大輔くんとまっちー。真央ちゃんに私。



それからずっとライバルでもある樹里。



そして、大分後ろの方に羽生くんと佳菜ちゃん。



うん。物凄く遠い。



お話は....出来ないね。




｢ ねぇ、A? やっぱり、


羽生くんの事好きだったりするの? ｣




｢ 真央も気になってた! ｣




大好きなお肉を頬張りながら目を輝かせる真央ちゃんと、



楽しそうに、意地悪く笑う樹里。



好きって勘違いしてるだけ



というのが私の今の気持ちだ。



そもそも、好きという気持ちが私には良くわからない。



｢ ううーん。違うと思う。


　好きではない、かな?｣




自分の気持ちが一番謎だらけ。

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