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頭から手が離れ、気恥しさが残って俯く。
沈黙が訪れ、何から話そうかと考えているとマルコさんが先に口を開いた。
｢悪かった。｣
何に謝っているのか分からずあたふたしていると、
｢お前のことが心配だったんだよい。1番隊に入ることでお前を危険に晒したくなかった俺の我儘だ。やり方を間違えた。｣
そう言ってマルコさんは頭を下げた。
なんと言っていいか分からず、黙ったままの私を覗き込み、
｢俺と戦わせるだけでも馬鹿なことをしたのに、能力まで使っちまった。怪我は無かったかい？｣
と私の心配をしてくれる。
『謝らないでください、、。元はと言えば私の我儘から始まったことで、、』
必死に絞り出した言葉は何を言っているのか自分でもよく分からない。
『マルコさんは手加減して下さってたのに、全然歯が立たなくて、、。自分の弱さを痛感しました、、あはは、、。』
無理やりにヘラっと笑いながらそう口にすると、何故か泣きそうになり涙をこらえる。
1番隊に入りたい。でももうその願いを口にする勇気が出ない。
｢想像以上に動けてたよい。｣
マルコさんにそう言われ、『え？』と返す。
｢お前のことを見くびっていた。俺が思っていたより、ずっとお前は強くなってたよい。大したもんだ。｣
そう褒められ、複雑な気持ちで
『ありがとうございます。』
と笑う。
｢書類も覚えがいいし、十分手伝えそうだねい？｣
そう続けるマルコさんはこちらをじっと見ている。
『あの、、？』
質問の意図が分からず、首を傾げるとマルコさんはまだ分からねえかとため息をつく。
困惑する私にマルコさんは
｢1番隊への入隊を許可する。｣
と真顔で言い放つ。
『え？』
間抜け面で聞き返す私。
｢だから、1番隊に入れってんだよい。｣
もう一度繰り返すマルコさんに、
『でも私は、、まだまだ弱くて、その、迷惑かけてしまうかも、、』
と焦って答える。
｢お前は強い。俺と戦えたんだよい。｣
そう言うマルコさんに『でも、、』と続けようとすると、マルコさんの言葉に遮られた。
｢俺が守ってやるよい。｣
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おにく(プロフ) - まゆさん» まゆさん、コメントありがとうございます。感想とても嬉しいです。¨̮続きのお話を早くお届け出来るよう頑張ります！ (10月28日 21時) (
レス) id: 8f4a81aee6 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - キュンッとしたり切なくなったり、心が動かされてとてもお話でした。続きがすごく気になります！！ (10月28日 18時) (レス) @page37 id: 9f951b305f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おにく | 作成日時：2023年10月12日 15時
