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船医室をノックすると 「空いてるよい」と声が聞こえる。
入るとマルコさんはデスクで書類作業をしていた。
「なんだ、Aかよい。どうした。」
こちらも見ずにそう言うマルコさんに何だか違和感を抱く。
マルコさん、もしかして怒ってる？そう思い、マルコさんに近づく。
『マルコさん、私、、』
と言いかけた時、マルコさんの頭に濡れたタオルが巻かれているのに気づく。デスクには薬、水。
『マルコさん、体調悪いんですか？』
そう聞くと、
「ただの微熱だ。 薬飲めばすぐ治るよい。」
マルコさんはそう言ってまた書類に目を落とす。目は充血して、顔も赤い。これは絶対に微熱じゃない。
『マルコさん！休んで下さい！』と声をかけても大丈夫の一点張り。せめてもう一度熱を測らせてくださいと頼み、測ると39.5。
『マルコさん！どこが微熱ですか！！！早く書類作業やめて安静にして下さい！！』
そう言ってもマルコさんは書類作業をやめようとしない。
『何で言うこと聞いてくれないんですか！書類は私がやりますから！心配なんです！！自分の体大事にしてください！』
そう言うと、マルコさんはこっちを見る。
「お前に言われたくねえよい。お前の戦い方も、同じ事だ。」
そう静かに言われ、言葉が詰まる。
涙が出そうなのをグッと堪え、息を吸う。
『それは、すみません！でも、私もうあの能力使いませんから！！約束します！私、少しは強くなりました！目の能力も使えます！書類作業も手伝えます。ご迷惑はかけません！』
ほとんど叫ぶようにして一気に言い切る。
マルコさんはこちらを見て、静かに
「分かった。」
と一言呟き、タオルを取り始めた。
『マルコさん、、？』
困惑する私を他所にマルコさんはタオルを取って立ち上がり、ズカズカとこちらに近寄る。
次の瞬間私の体はフワッと浮いていた。
『え、、？！ちょ、マルコさん！何、どこ行くんですか！』
私を担いで医務室を出るマルコさんにパニックになりながら騒ぎ立てると、マルコさんは静かに
「お前の実力を見せろい。今の状態の俺に歯が立たねえような奴なら1番隊に要らねえよい。」
と言って甲板に向かった。
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おにく(プロフ) - まゆさん» まゆさん、コメントありがとうございます。感想とても嬉しいです。¨̮続きのお話を早くお届け出来るよう頑張ります！ (10月28日 21時) (
レス) id: 8f4a81aee6 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - キュンッとしたり切なくなったり、心が動かされてとてもお話でした。続きがすごく気になります！！ (10月28日 18時) (レス) @page37 id: 9f951b305f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おにく | 作成日時：2023年10月12日 15時
