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５番隊の訓練が終わったあと、ビスタさんから手合わせに誘われた。
正直今の私では歯が立たないと分かる。
でも、花剣のビスタと呼ばれるビスタさんと手合わせできるのはとても良い経験になる。
是非、と返事をして用意を始める。
「ハンデとして、Aは目の能力のみ使ってよし。俺は能力は使わないことにしよう。」
そう言われ、こくりと頷く。
「では、始めるぞ。」
そう言われはい、と構えた瞬間、重い斬撃が飛んでくる。
すんでのところで剣で攻撃をそらし、体勢を立て直したところで直ぐにビスタさんからの攻撃の嵐がくる。
ガン！ガキン！！ガガガｯｯ！！と剣同士とは思えない音が鳴り響く。
細身のフェニックスが折れそうなほど一撃が重い。
そして速い。能力を使っても受けるのが精一杯で、こちらから攻撃を仕掛けることが全くできない。
『くっっ！』
「どうした、攻撃しなければ勝てないぞ」
と言われ、攻撃にフェニックスをわざとぶつけに行き、反動で距離をとる。
着地して直ぐにパッと飛び出して攻撃を仕掛けた。
だが、ビスタさんの振りが大きすぎて全く間合いに入ることが出来ない。
息が上がり、動きが鈍くなってくる。
ビスタさんを見れば、どこか楽しんで居るようで息は全く上がっていない。
これは、全く勝ち目ないなあ。
まだ暇な顔をされるよりマシか、、。
もう体が持たない。
せめて一撃入れたいところだが、全く隙が見えない。
あー、だめだ。ここまでだな、
Aはビスタさんの大きな横振りをしゃがんで避け、フェニックスを床に突き刺した。
そのまま飛び上がり、フェニックスの柄を蹴ってビスタの懐に入り込み上段蹴りを放つ。
ビスタさんの左腕によって頭を狙った蹴りは防がれ、私は地面に落ちる。そこにビスタさんの剣先が定められた。
『負けました。』
手をあげてそう言うと、ビスタさんはフフ、、と笑って手を差し出してくれる。
「最後、よく思いついたな。体術をまぜてくるとは思わなかった。」
『すみません、、。』
ルール違反ですよね、と思い謝ると
「いや、責めている訳では無い。それはAの戦い方だろう。剣を扱い始めて数週間そこらの人間が、あれほど私の攻撃を受けられるのは滅多にいない。やはり君には才能がある。これからを楽しみにしていよう。」
そう言って微笑み、握手をしてくれる。
そのまま2人で夕食をとることになった。
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おにく(プロフ) - まゆさん» まゆさん、コメントありがとうございます。感想とても嬉しいです。¨̮続きのお話を早くお届け出来るよう頑張ります！ (10月28日 21時) (
レス) id: 8f4a81aee6 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - キュンッとしたり切なくなったり、心が動かされてとてもお話でした。続きがすごく気になります！！ (10月28日 18時) (レス) @page37 id: 9f951b305f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おにく | 作成日時：2023年10月12日 15時
