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次の日、マルコさんの部屋を尋ねた。
助けてもらった日以来、1度も話していない。
扉の前で、深呼吸をする。やばい。緊張してきた。
フーーっと息を吐き、扉をノックして声をかける。
『マルコさん、Aです。今お時間よろしいですか？』
すると中から物音がして、扉が開く。
マルコさんが顔を出し、
｢悪いな、今書類片付けててよい。中入って待てるかい？｣
そう言われ、『はい、急にすみません』と返事をして部屋に入った。
ベットに腰かけ、書類を片付けるマルコさんを眺める。
急にマルコさんが振り返り、
｢そんな見るなよい。何だか緊張するだろ｣
そう言って少し笑ってくれる。いつも通り接してくれるマルコさんは、やっぱり大人だ。その優しさがなんだか懐かしくて安心する。
私も少しだけ笑って、
『すみません、本棚の小説、読んでもいいですか？』
と聞くと｢ああ｣と言ってくれたので1冊手にとって読み始めた。
3分の1ほど読み進めたぐらいで、マルコさんがペンを置き、メガネを取って
｢待たせてすまなかったねい｣
とこちらを向いた。
『いえ、、突然訪ねたのは私ですし、、』
と言い、そのまま沈黙が流れる。
『すみませんでした！！！』
『ほんとに、迷惑をかけてしまってすみませんでした！
どれだけ危ないことをしたか、分かりました。マルコさんに怪我まで負わせてしまって、、。助けて頂いてありがとうございます。』
頭を下げ、そう言いきると、
｢俺こそ、すまなかったよい｣
そう言われる。
『え、、なんでマルコさんが謝るんですか！』
予想外のマルコさんからの謝罪に焦ってそう言うと、
｢確かに、お前の行動は危険な事だ。だが、恐怖を感じてセレナを探していたんだろい。事情を知らなかったとはいえ、流石にあれは言いすぎたよい。すまなかった。｣
そう言って申し訳なさそうに眉毛を下げるマルコさんを見て、安心して涙が出てくる。
良かった。もう怒ってない、、。
『マルコさぁん、、、！よがっだあ、、もう話せないかど、、、腕怪我させてごめんなさいい、、、』
マルコさんは泣きながら謝る私の横に来て、なだめてくれる。
｢すまなかったよい、お前が俺を怖がってるかと思ってたんだよい、、。俺は能力者だからあんな矢は効かねえ、心配すんなよい｣
そう言って矢が刺さったはずの腕を見せてくれた。
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おにく(プロフ) - まゆさん» まゆさん、コメントありがとうございます。感想とても嬉しいです。¨̮続きのお話を早くお届け出来るよう頑張ります！ (10月28日 21時) (
レス) id: 8f4a81aee6 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - キュンッとしたり切なくなったり、心が動かされてとてもお話でした。続きがすごく気になります！！ (10月28日 18時) (レス) @page37 id: 9f951b305f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おにく | 作成日時：2023年10月12日 15時
