【wrwrd!】拾った男は殺し屋だったⅡ 【男主】 (ページ50)

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八十六人目　過去編ページ50

Aside

お友だちごっこ

その言葉に俺は過剰に反応する

『お…友達、ごっこ…』

__________

「綺麗な目！両方違う色ってかっこいいね！」

唯一俺に話しかけてくれた男の子

「あ！化け物だ！」

っ！
何度も俺を傷つけた言葉
でも、そんなとき絶対に俺のところに来てくれた

「やめろっ！！」

「なんだよお前！」

「Aをいじめるな！」

「そんな化け物を庇うのかよ！」

「Aは化け物じゃない！AはAだ！どこが化け物なんだ！」

「その気持ち悪い目だよ！化け物みてぇじゃねぇか！」

「どこがだ！気持ち悪くなんかない！むしろ綺麗じゃないか！」

ずっとずっと俺を庇ってくれた

話してくれた、友達と言ってくれた！

だけど……だけどだけど！
そんなこと思ってたのは俺だけだった…

俺はいつも通りあいつのところに行こうとした

「あ～あ。全く。あいつの相手本当にめんどくせぇぜ」

ﾋﾟﾀｯ

「にしては仲良さそうだけど？」

「まさか！よせよんなこと言うの、気持ち悪い。あんな化け物、近くに居るだけて嫌だわ！」

楽しそうに笑う声

その声は確かにあいつの声だった…

『ぅ…ぁ……』

ﾊﾟｷｯ

『！？』

とっさに足元をみる
どうやら木の枝を踏んでしまったようだった

また顔をあげたらそこにはあいつがいた

『あ…』

「もしかしてさ…聞いてた？あの話」

『えと…あの…』

「聞いてたんだね？あ～あ、俺の計画台無しじゃん。いやある意味成功か？『最初は仲良くして、最後には突き飛ばす』まぁ、いわゆる遊び、お友達ごっこってわけだ！」

俺は走った、がむしゃらに走った
なんで？何でなんで！

俺はやっぱり一人なんだ…
なら、ここで死んでしまっても構わないよな？

あぁでも、悪くない俺が死んで、悪い彼奴等が生きるのはなんか許せない。

じゃあ俺をいじめてきたやつら、皆殺しちゃえばいいじゃん

俺の目には赤しか見えなかった

人を殺すってこんなに楽しいことなんだなぁ
悪いやつはこの世からキエチャエバイインダ