【wrwrd!】トントンには双子が居るらしい【軍パロ】

44話 ページ50

Aside

声が出なくなって筆談で会話をするうちに、自分で言うのもあれやけど、字を書くスピードが早くなった気がする

それに幹部の皆、一般兵の皆。皆私が書き終わるまで待ってくれる。

一回、“字綺麗じゃないし、書くスピードが遅いけど、待っててくれてありがとな”

って書いて見せたら
皆口を会わせて

「え？綺麗だしスピードも早いよ？」
「もしかするトントンと同じくらいキレイっすよ？」

って言ってくれる
皆やさしいわぁ

たまに、早く声が出るとええな
って言ってくる

正直言うと私も早く声を出したい
人は人をまず声から忘れるって言うからそれだけは本当に嫌や

そう思ったのにね？
思ってたのにな？

ゾムの野郎
「Aの声忘れそうやからはよぉ声だしてな！」

何て言うんよ？
忘れそうってなに？！
忘れそうって！

これは一回殴った方がええんとちゃう？
いや、殴りたい←

殺気を放っとるとゾムは、ダクトに逃げ込んだ
私もあとを追う
ずっと寝てたもんやから体がにぶっとった。

前と違って息切れもしやすくなっとる
ちゃんと特訓して前みたいに体制をつけんと




追いかけてダクトを出るとそこは食堂やった

そこにはエミさんとマンちゃんが優雅に珈琲と紅茶を飲んどった

私がゾムを追いかけとるのを見たエミさんとマンちゃんは察してくれたのか、ゾムを捕まえるのを手伝ってくれた

二人とも戦闘狂やないけど一応戦える

zm「ウオッ！エーミール離せぇや！」

em「いえ、そうはいきませんので」

私はゾムの首根っこ掴んで食堂を出ていった
部屋を出るときに私は二人に頭を笑顔で下げて出てった



今思えば別に追いかけなくてもよかったんやけどね

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