§テニスの王子様§〜思い出は数え切れないのに・・・〜残された時間はあと少し・・・

消える？・・・そんなこと許さないよ・・・精市様side ページ29

・・・・・・

貴「ん・・・」

精「起きた？A・・・」

Aがやっと目を覚ました・・・

貴「！！精市さん！？・・・コレは夢？」

可愛い事いってくれるね・・・

精「夢じゃないよ・・・実は君のとこの部長が部活の間Aを頼むって
言ってきたから・・・」

ビックリしてるなぁ・・・

貴「また迷惑かけて・・・」

また迷惑って・・・

貴「・・・私が消えたら精市さんは楽になる？」

精「！！・・・何・・・言ってるの？」

一瞬Aが言った意味が分からなかった・・・

精「消える？・・・そんなこと許さないよ・・・」

貴「え？」

精「君が消えるなんてありえない・・・」

君がいないこの世界で生きててもつまらないんだ・・・

君が消えるなんてありえないから・・・

貴「私はいつか消える・・・」

僕だって消えようとしたら消えれるよ？・・・でも何でいつも手術ばっかりで

一生懸命生きてるか分かる？・・・Aがいるからだよ・・・

精「それに・・・君が消えるなんて許すと思うかい？」

きっと跡部はそんなこと許さないだろう・・・

貴「え・・・」

テンパってる？

精「跡部・・・君が消えたら許さないと思うけどなぁ・・・」

貴「どういうこと？」

Aはホンとに意味が分かってないんだね・・・

精「・・・それは・・・跡部が言ってくれるまで待ってたら？」

貴「・・・うん」

僕からは言わないことにするよ・・・

精「Aは1人で頑張りすぎなんだよ・・・」

貴「いきなりどうしたの？」

ギュッ

精「僕は遠慮されることより迷惑かけられるほうがいいよ？・・・
きっと跡部も他の人達も君のお兄さんもね・・・」

貴「遠慮されるより迷惑かける？」

コンナことAに言っても意味ない・・・

でもどういう意味かAなら分かるでしょ？

貴「・・・私にできないって分かってて言ったでしょ？」

精「うん♪」

・・・Aのことを知りすぎているからこそ・・・

好きすぎてるからこそ・・・辛い時もたくさんある・・・

僕はAばっかり見てきたからAが好きな人も分かった・・・

Aが言いたい事とか・・・大体分かった・・・

貴「ありがとう・・・」

今まで・・・僕が生きてこれたのは・・・全部君のおかげだよ・・・

Aがいる世界から・・・消えたくないってずっと思ってた・・・

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