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JM「久しぶりだね〜こうやって歩くの!最近忙しくてごめんね?」
いつもみたいに、ニコニコしながら私の手をとって歩きだしたジミンオッパ。
なんとなく、されるがまま握られた手の感触に少しの懐かしさと少しの煩わしさを感じる。
何も言わず黙ったまんまの私の様子に、きっと何の話をしたいのか勘のいいオッパは感じたんだろう。
JM「駅のカフェで少し話そ」
学校の最寄りの駅に遅くまで開いてるカフェが併設されてて、よくジミンオッパとおしゃべりした場所に入る。
席について、何も頼まないのも悪いからオッパがアイスコーヒーを頼んでくれる。
今までは心地よかった空間も、今では息が詰まるくらい居心地が悪い気がする。
はやく言ってしまって、もう他人に戻りたい。
YOU「オッパ、私達もうだめなの気づいてるよね?…オッパが他の女の子といることもしってるから。」
突然話を切り出したのに、アイスコーヒーを飲むのを止めて真っ直ぐに私の目を見てくる。
JM「…ごめん」
YOU「謝らないでよ、余計にみじめじゃん。…オッパも、私もお互いもう気持ち向いてないじゃん、一緒にいる意味もうないよね?」
ごめんだけ告げて、下を向くオッパになんだか腹が立って、つい強い口調になる。
そうやって、下を向きたいのは私のほうだ。
JM「…俺、A以外に女の子と会ってそた。傷つけてごめん…、うん、別れよう俺ら」
私が言いたかった別れの言葉を先に言われて、悔しくて涙が滲みそうになる。
さすがに、カフェで泣くこともビンタもできないから、ジミンオッパとのお揃いのスマホケースを力任せに外してテーブルに叩きつけるみたいに置く。
机の上のアイスコーヒーのカップが音をたてて、カフェに響き渡って他のお客さんの視線が集まる。
そんなのどうでも良くて、お揃いのキーケースも、スマホケースの上に置いて、立ち上がる。
YOU「…ジミンオッパ…………、ジミンさん、今までありがとうございました。幸せにね。」
唇にのったコーラルピンクを全部力強く拭って
化粧ポーチから、コーラルピンクの口紅をだして、オッパの膝の上に落として、お客さんの視線をオッパに集めたまんまカフェを出た。
カフェを出て、電車に乗った瞬間全身の力が抜けて座席に深く座り込む。
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くれあ(プロフ) - すごい面白いです!主人公ちゃんがジミンのことガッツリ振るの楽しみにしてます笑 (2016年8月29日 15時) (レス) id: 6288576dc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Pikk | 作成日時:2016年8月15日 1時