【実況者】お前の罪を歌え【MILGRAM】 (ページ22)

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17.業務内容ページ22

囚人を全員牢から出した後食堂に連れていく。
よほど昼飯が美味しかったのか、夜ご飯なんだろ、期待できるよね、とか言い合っているのが聞こえた。
俺等も昼ごはん食べてみたかったな…などと考えながらとりあえず夜ご飯を食べさせた。

「じゃあ、看守はこっち来て〜」

と手招きするトラべぇ。
ふよふよと地面から2メートル弱ぐらい浮くトラべぇについていくと、これまた知らない通路に出た。食堂に行く廊下から枝分かれした道だ。その先にはホテルのようにいくつもの扉がついている。

「この部屋が〜看守の部屋ね。全員個室」
「しつもーん、トイレとお風呂って別？」
「別別〜。いいでしょここの部屋」
「うわ最高‼ たすかるわ〜」

うきうきるんるんと言った様子で目を輝かせるwatoさん。ちゃみんも心なしか、帽子で隠されたアホ毛が動いているような…気の所為なような。

と、俺等は一番奥にある扉に案内された。
小さな手を2つつかって鍵を回す様子は、なんとなく愛らしい。

入るとそこは、あるオフィスの一角の会議室みたいな部屋だった。食堂と同じように、大きな机と僕等看守七人分の椅子。その灰色の机の奥にはホワイトボードがある。隅には観葉植物さえもあった。
と、トラべぇはホワイトボードの前まで移動する。ホワイトボードの出っ張りに置かれた黒いペンを取ると、俺等に向き直った。

「じゃあ改めて、ここの仕事内容を説明するね。みんな、どこでも良いから腰掛けちゃってよ」

顔に被ったレジ袋から、ちらりと緑色の眼が見えた気がした。