第二十二話 おかしい(さゆり目線) ページ22
「ゆいかちゃん！一緒に話そ〜！」
「うん！いいよ〜！！」
よし。ちょっとゆいかちゃんに質問してみよ。
「あのさ、ゆいかちゃんって幸花ちゃんと仲良しだよね。私の仲良くしたいなーって思ってるんだけど、どうすればいいかな？」
よし！自然に聞けた！
「そうなんだ！幸花ちゃんは、すごく明るくて前向きな性格だから、普通に話しかければ仲良くなれると思うよ。」
「へー。そうなんだ〜！じゃあ、私も話しかけてみようかな〜。あっじゃあさ、ゆいかちゃんは、幸花ちゃんのどいうところがいいと思うの？」
「んっとねー、明るくて素直なとこかな〜。ほら、この前、クラスのみんなで鬼ごっこをやったでしょ？その時、すごい騒いでたところとか、面白くていいと思う！」
え？そこなの？全然いいところじゃないじゃない。私は、その明るくて素直なところをバカにされたのに。
でも今はダメ。この気持ちを抑えて。こんなことを言ったら、きっとゆいかちゃんに嫌われてしまう。
「なるほどね。確かにそれは、幸花ちゃんのいいところだよね。うらやましいな。」
そうやって、ゆいかちゃんに聞きだしてみたの。まさか、幸花ちゃんのそんなところが好きだとは。
そのあと急にゆいかちゃんと幸花ちゃんの喧嘩が始まった。
何でだろう？どうせ幸花ちゃんのわがままとかかな。
でも今は仲直りしてる。本当にあっという間だった。
ねえ、なんで私は幸花ちゃんに嫉妬してるの？自分に正直になって。
そうだ。幸花ちゃんは小さい頃の私と似ているからだ。私はその性格をバカにされたのに、幸花ちゃんはいいところってほめてもらってる。
おかしいよ。何で私だけバカにされなきゃいけないのよ。とてつもなく悔しい。
ただ、私は、ありのままの自分を誰かに受け入れてほしいだけなのに、それだけなのに、そんなことすらかなわない。
だから幸花ちゃんに嫉妬してる。ムカつくの。あの子だけ自由みたいで。
私はこんなに苦しんでるのに、頑張ってるのに、あの子だけ自由。
勉強も、なにも、できないくせに人気者。
私はそのせいで嫌われたのに。だから直したのに。
まるで今までの努力が無駄みたいじゃない。
だからあの子が大嫌い。大嫌い。本当に大嫌い。
こんな自分が、大嫌い。
知ってたの。ずっと前から。私が本当に嫌いなのは、幸花ちゃんじゃない。
分かってた。でも認めたくなかった。本当に私が嫌いな人は
自分だ。
第二十三話 本当の自分(さゆり目線)→←第二十一話 まるで小さい頃の私(さゆり目線)
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🍁 - 面白ーい！もっと更新してほしいな〜！ (2023年3月4日 16時) (
レス) @page30 id: 3289779505 (このIDを非表示/違反報告)
きゅうりたくさんのかっぱ巻き - こんにちは。私も小説を書いてみました。ぜひのんのんさんに読んでみて欲しいです！のんのんさん、文章的に中学生くらいでしょうか？私は小5なので、のんのんさんは私よりもお姉さんかな？と思っています！更新されていて嬉しいです！楽しみにしていますね (2022年2月2日 16時) (レス) id: b087d08761 (このIDを非表示/違反報告)
のんのん - ありがとうございます！！すごく嬉しいです！題名の意味が分かるお話を、後々作ります！また読んでください！ (2022年1月15日 19時) (レス) id: 90df0cd0b1 (このIDを非表示/違反報告)
きゅうりたくさんのかっぱ巻き - 初めまして。元気な主人公がといっても可愛いですね！「今日もこれからも、帰りたい場所がある」という題名の意味が気になります。更新楽しみに待っています！ですが無理はしないでくださいね。 (2022年1月15日 19時) (レス) @page1 id: b087d08761 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のんのん | 作者ホームページ：http://todorokit
作成日時：2022年1月15日 18時
