今日もこれからも、帰りたい場所がある➊

第十七話　　どうして？(三原ゆいか目線) ページ17

「幸花ちゃん、なんで私に怒っているの？」

よし聞けた！一体何でなんだろう？

「ゆいかちゃんが私の悪口を言ったからに決まってるじゃない！！」

え?悪口？私が幸花ちゃんの？

「え・・・幸花ちゃん何言って・・・」

「見たんだから。ゆいかちゃんがさゆりちゃんと一緒に私の悪口を言っていたところ。」

私は幸花ちゃんの悪口なんて言ってない。

「幸花ちゃん、ほんとに何言ってるの？」

「隠さなくていい。知ってるから。ねえ、ゆいかちゃん、どうして私の悪口を言ったの？」

何で？なんでそうなるの？おかしいよ。私は何も隠してない。悪口だって言ってない。

「隠してない。私は悪口なんて言ってない。何で？幸花ちゃんの思い込みだよ！！」

「じゃあ、昨日の二時間目の休み時間、さゆりちゃんと何を話していたの？」

昨日の二時間目の休み時間、さゆちちゃんと話していたこと？

なんだっけ？・・・あ！そうだ！

「ゆいかちゃん！一緒に話そ〜！」

昨日の二時間目の休み時間は、そうやってさゆりちゃんに誘われたんだ。

「うん！いいよ〜！！」

「あのさ、ゆいかちゃんって幸花ちゃんと仲良しだよね！私も仲良くしたいなーって思ってるんだけど、どうすればいいかな？」

「そうなんだ！幸花ちゃんはすごく明るくて前向きな性格だから、普通に話しかければ仲良くなれると思うよ。」

「へー。そうなんだ〜！じゃあ私も話しかけてみようかな〜。あっじゃあさ、ゆいかちゃんは、幸花ちゃんのどういうところがいいと思うの？」

「んっとねー。明るくて素直なとこかな〜。ほら、この前クラスのみんなで鬼ごっこをやったでしょ？その時、すごい騒いでたところとか、面白くていいと思う！」

「なるほどね。確かにそれは幸花ちゃんのいいところだよね。うらやましいな。」

「ちょうどあそこにいるよ。幸花ちゃん。」

「本当だ」

幸花ちゃんが鬼ごっこの時に騒いでた時のことを思い出すとつい笑えてきてしまう。

それから、幸花ちゃんのほうを見ていっぱい笑っちゃった。

幸花ちゃんは面白くて、明るくて元気で素直で、いいところばっかりだな。こんなにいい友達に出会えてよかった。

昨日の二時間目の休み時間には

「幸花ちゃんのいいところを言っていただけだよ！」

「お願い。信じて。はっきり言うよ。私は幸花ちゃんの悪口なんて言ってない！」

幸花ちゃん、お願い。私を信じて！

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