六日目 ページ2
光「実のところさ、Aがその気なら
今日の昼の段階で死んでたわけだし」
「......」
Aは黙っている。
大「俺は臆病だから、思ったんだ。
人を殺すくらいならもう、
自分死んでいいかなって。
殺人鬼がそうまでして生きたいなら、ね」
ーー献身は人を呪う。
光「俺はちょっと違う。
俺の見立てだと、殺人鬼はおそらく
気力がもう残ってないと思う。
だから、明日までに良い案を考えとくよ。
みんなが納得するようなね」
ーー悲観主義の光くんには珍しい、
希望的観測。
どうやら、無意識に殺人鬼に殺す辛さを
盾にしているようだ。
ーーなんとなく分かってきた。
死ぬ覚悟をした人間同士が殺し合いをした場合
殺されるより殺す方が辛い。
こんな時でもしっかりゲームをやってるんだ。
ーーこれは悲しむべきこと。
なんで、俺たちがこんなことに
なっちまったのかって。
涼「...あぁ、」
俺はこの２人の進んだ生き方を
認めることしかできない。
光「じゃあ、」
大「ーーおやすみ！」
もうドアは開いている。
２人はそのドアの闇の中へと姿を消す。
俺たちも時間がない。
「涼介！はやく！」
涼「じゃあな、」
俺は背を向けて。
広間から去った。
部屋はジャンケンで決めた。
そして先に勝ったA、次に勝った高木、
最後に俺、という順に、ドアに入った。
.
涼「誰か、いるか」
返事をするものはいなかった。
看守２人、囚人３人。
誰も隣り合わない可能性がある人数。
いくら待っても返事はなかった。
ーー嬉しくもなかった。
大ちゃんと光くんとは話したいことは
沢山あったし、俺と同室じゃないってことは
殺人鬼と同室っていうことが
考えられるという意味でもあるから。
ーーしかし。
俺はもう、疲れた。
心も体も限界だ、限界だとへこたれてる。
ーーー意識が途切れたーーー。
.........
..................
..............................
夢は見ない。
ーーただどこかでーーーー
ーーーーせんりつがーーー
ーーーながれているーーーーー
ーーーーーー
ーーーー
ーー
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柚 - すっごく深くまで考えられててすごいとおもいます! 楽しみにしてるので更新頑張ってくださいね! (2017年1月7日 19時) (
レス) id: 7efaf54fa7 (このIDを非表示/違反報告)
亜美(プロフ) - 雛菊さん» ありがとうございます！！笑はい、更新頑張りますね！( ´ ▽ ` )ﾉ引き続き読んでくださると嬉しいです！Twitterフォローありがとうございます！！！ (2016年11月16日 23時) (レス) id: ac68b5c335 (このIDを非表示/違反報告)
亜美(プロフ) - yuuさん» おおー泣(T . T)そう言っていただけるとすごく嬉しいです！！笑はい、引き続き読んでくださると嬉しいです！！笑更新頑張ります！ (2016年11月16日 23時) (レス) id: ac68b5c335 (このIDを非表示/違反報告)
亜美(プロフ) - あんず←オレンジ＆Greenさん» ありがとうございます！笑私もホラー大好きなんですよ！！はい、更新頑張りますので引き続き読んでくださると嬉しいです！(T ^ T) (2016年11月16日 23時) (レス) id: ac68b5c335 (このIDを非表示/違反報告)
雛菊(プロフ) - 移行おめでとうございます！このお話好きで何回も読み直しちゃいます笑。これからも更新頑張ってください！Twitterフォローさせていただきます◎ (2016年11月14日 3時) (レス) id: 1cf476ed7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：希 | 作成日時：2016年11月6日 1時
