“WELCOME TO PRISON”３(更新再開)

五日目 ページ10

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光「多分そうだろうね」





有「薮ちゃんは圭人しか

殺せない状況だった。



それに、圭人が死んでからも

ゲームは続いてるし、」




光「今となっては動機が分からないまま...

もうちょっと情報を聞き出せれば、...」




光の言葉は無神経だ。

大貴は殺人者の兄で場を乱したやつ。


とでも、言いたげだ。





でも、実際は

仲間から弟を私刑にかけられ

大切な家族を失ったやつでもある。





光「取り敢えず、
また殺人鬼を探し始めたいと思う。


囚人の皆も、それでいいでしょ？」




裕「いいんじゃないかな、」



「ちゃんと、探すならいい」



高「...どーかと思う、

俺らの中から１人選んで殺しますーって

言われても納得するわけなくね？」





光「まぁ、そうだね。

だ、そうだけど涼介は？」




俺だけ聞き方が違うのかよ。

ハナから反対されると思ってんだな。





涼「条件がある。


処刑を行うのは、殺人鬼が自白した時だけだ」



＿＿数人が眉をしかめる。




裕「...つまり看守による処刑は

認めずに殺人鬼の自滅を待てってこと？」





涼「違う。

自白した殺人鬼は、

看守が自分で首を絞めて殺せ」





高「はぁ！？」



知「...ちょっと、それは」



光「その行動に何の意味があるの？」



は？何の意味だと？


こいつは、どれだけ無神経で冷酷なんだよ。




涼「殺される奴は仲間だ。

今は違うのかもしれねーけど


確かに一緒に飯を食って

笑いあった仲間だろうが！




そいつをただゲーム上のルールで

殺してハイ終わりか？


＿＿殺す側も覚悟しろよ。




そいつを自分の手で殺す、血の匂いが

する自分の手と一生付き合っていく覚悟を！！





それがねぇからお前ら

圭人を殺したのに顔色一つ変えねぇんだよ！」





ーー大貴が息を呑んだ。


大貴には、悪いがこいつらは

圭人の死を軽く見てる。




「でも、自首のあと執行人が

来るまでの間にできるの？」




涼「多分できるぜ。



ーーおい、監獄長！

聞いてんだろ！俺からの提案だ！」


天井に向かって大きく叫んだ。



涼「殺人鬼が自首した後、

執行人が出てくるまで５分間の猶予をくれ！」





さっそく、タブレットがぶうんと鳴る。




「Aが取ってくる！」



Aは、すぐにタブレットを

持ってきてくれた。




涼「ありがとよ」




画面には早速メッセージが掲載されていた。




『ルール改変の提案』

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