六日目 ページ45
.
「光くんは、光くんで頑張れば？
もう片方のキーは大ちゃんに返す！
私は殺人鬼が自滅するのを望む。
絶対手助けしてやんない」
光「......今、俺が暴れれば
みんなをまた牢屋に繋ぐことは出来るけど？」
「その時は大ちゃんにこのキーの
プレートを開いてもらう」
光「えっーーえ！？」
そうだーー、光くんに渡したキー。
一度はAのポケットの中で混ざってて
どっちがどっちのだ！？
「私にも分からないよ？」
涼「分かんねーのかよ！」
「だって、その方がプレートを
開こうって気が失せるでしょ？
部屋のドアが開けば困ることないし」
もし、Aが光くんに渡したキーが
大ちゃんのキーだったら
光くんがそのプレートを開けば
大ちゃんは死ぬ。
その逆、大ちゃんに渡したキーが
光くんのだったらプレートを開けば
光くんは死ぬ。
初日の朝に他人のキーのプレートを見た瞬間
死ぬってあったが.........
互いに相手の生命を握らせる。
えげつねぇことするやつだなぁ。
「......」
くるりとこっちを向く彼女。
「いけてる？」
涼「ああ、最高だ」
ニコッと笑って、Aは広間に戻っていく。
光「やれやれ、敵わないな」
１つため息をついて、光くんが
広間に戻っていく。
高「...んだよ、意味わかんねぇ。
みんな生きたくねぇーのかよ」
涼「あー、なんつうかさっきので勝って
ここを出ても死んでるのと
えらく変わりねぇだろ」
高「...んなこと、」
涼「ほれ、行きな。
その手首、大ちゃんあたりに
手当てしてもらいよ」
高「山ちゃんは？」
涼「ーー力仕事」
いつまでも裕翔をそこに放置しとくのは
可哀想だからな。
裕翔の遺体の片付けに、
高木、Aの手当て。
しばらく俺たちは忙しさに見舞われた。
ーーその後しばらくの間。
俺たちは時間をもう目覚めない仲間との
別れを惜しむのに費やした。
今日、その列に加わったのは裕翔と知念。
裕翔は手脚ピクリともせず、
刺されたナイフは抜けなかったので、
仕方なくそのまま埋葬した。
ーーそして。
俺はようやく知念に会えた。
眠そうに半分開いた目。
胸の真ん中に小さな穴と血の溢れたしみ。
慣れを、感じた。
一撃で仕留めた殺人者にも。
仲間の死を受け止める俺たちも。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 93人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
亜美(プロフ) - 雛菊さん» 本当ですか！笑偶然でも見つけていただいてとても嬉しいです！！！( ´ ▽ ` )ﾉ近日また更新しますのでそれまで待っていただけると嬉しいです♪ (2016年10月26日 22時) (
レス) id: ac68b5c335 (このIDを非表示/違反報告)
雛菊(プロフ) - 偶然見つけて一気読みさせていただきました！すっごく面白くて先が気になります♪これからも更新楽しみにしております(^^) (2016年10月19日 10時) (レス) id: 1cf476ed7e (このIDを非表示/違反報告)
亜美(プロフ) - さなえミントさん» おお、ここにも仲間がいらっしゃった♪(´ε｀ )読んでくださってありがとうございます！はい、頑張りますよぉぉぉー！笑 (2016年9月24日 19時) (レス) id: ac68b5c335 (このIDを非表示/違反報告)
さなえミント(プロフ) - ミステリー系の話が大好きなので更新楽しみにしてます！頑張ってくださいね！！ (2016年9月23日 8時) (レス) id: 2cff19ecd3 (このIDを非表示/違反報告)
希 - かのんさん» 私もミステリー大好きなんですよ！！笑JUMPとホラーがコラボしてる作品少なかったので、作ろうかなと思って作らせていただきました(´∀`*)これからもよろしくお願いします！そして、返信遅れてすみません泣 (2016年9月19日 19時) (レス) id: 9f07c9d47e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：希 | 作成日時：2016年4月29日 13時
