六日目 ページ42
そして、俺をここに呼んで殺すなら
この囚人シェルターの中で一番高い場所。
つまり、スピーカーの上だ！
誰にも見つからねーしな！！
裕翔のブレザーの襟をつかむ俺。
ーー取っ組み合いになる、俺と裕翔。
光「そこまでだ！！！
裕翔、お前を生かす理由は無くなった！」
涼「勝手に処刑実行するんじゃねぇ！
看守様は見守ってろ！！」
と、大口を叩いてみたものの。
目眩と耳鳴りが襲ってくる状態。
加えて裕翔は背が高いし力もある。
俺はきっちり追い詰められているんだ。
ーー思ったそばから、視界が揺らぐ。
裕「無理するなよ、涼介はゲーム開始から
体張りすぎなんだよ」
俺は裕翔に襟を掴まれて揺らされる。
裕「俺にも分かってることはあるんだよ、」
俺の腕はなんとか裕翔の襟を掴み続けている。
離した瞬間、光くんが
処刑承認するだろうから。
裕「涼介は、他人に嫌われるのが嫌なんだろ？
だから、他人を殺すことは
徹底して回避してきた」
涼「てめ、...なんで！」
俺の腕をねじり振りほどこうとする裕翔。
くそ、離してたまるか...！！
裕「自分で...決めたことには
......固執するくせに！
実際は、他人を考えちゃいない......
......偽善者だ！！」
涼「悪いかよ...！」
俺は手に力を入れるーー体勢が崩れたところを
正拳で見舞う。
裕翔の顔が苦痛に歪んだ。
すかさず、奴の顎に目がけて頭突きをする。
ーー裕翔はふらつき、2、3歩後退する。
効いただろ！
裕「......悪以外の何物でもないだろ、」
涼「分かってもらおうなんて
思っちゃいねーよ！」
裕翔が急に体勢を立て直すと、すれ違いざま
お互いに一発ずつーー
涼「うあぁっ！！」
裕「くぁっ！」
うずくまる俺に、転ぶ裕翔。
裕「......俺は...君みたいに他人のためを
...装わない。
だから、...全て後悔しない......自己満足の
ために......」
あぁ、意識が遠のく。
裕翔は這いずりながら刃に手を伸ばす。
涼「お前ーー」
ーーこれを聞くまでは。
涼「ーーならーー」
ーー倒れられるか。
涼「ーー薮ちゃんを殺したことを
後悔してねぇのかよ！！！」
ーー裕翔はナイフを手に入れる。
裕「お前に、
ーーお前なんかに」
声が震えていた。
裕「お前なんかに薮ちゃんの何が分かるん
だぁぁあああああ！！！」
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亜美(プロフ) - 雛菊さん» 本当ですか！笑偶然でも見つけていただいてとても嬉しいです！！！( ´ ▽ ` )ﾉ近日また更新しますのでそれまで待っていただけると嬉しいです♪ (2016年10月26日 22時) (
レス) id: ac68b5c335 (このIDを非表示/違反報告)
雛菊(プロフ) - 偶然見つけて一気読みさせていただきました！すっごく面白くて先が気になります♪これからも更新楽しみにしております(^^) (2016年10月19日 10時) (レス) id: 1cf476ed7e (このIDを非表示/違反報告)
亜美(プロフ) - さなえミントさん» おお、ここにも仲間がいらっしゃった♪(´ε｀ )読んでくださってありがとうございます！はい、頑張りますよぉぉぉー！笑 (2016年9月24日 19時) (レス) id: ac68b5c335 (このIDを非表示/違反報告)
さなえミント(プロフ) - ミステリー系の話が大好きなので更新楽しみにしてます！頑張ってくださいね！！ (2016年9月23日 8時) (レス) id: 2cff19ecd3 (このIDを非表示/違反報告)
希 - かのんさん» 私もミステリー大好きなんですよ！！笑JUMPとホラーがコラボしてる作品少なかったので、作ろうかなと思って作らせていただきました(´∀`*)これからもよろしくお願いします！そして、返信遅れてすみません泣 (2016年9月19日 19時) (レス) id: 9f07c9d47e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：希 | 作成日時：2016年4月29日 13時
