四日目 ページ4
.
音が止んだ時、俺は
床に這いつくばってることに気づく。
立ち上がろうとすると、足がふらつく。
涼「なんだよ...！
嘘はついてない、
本当に無実の罪なんだよ！！」
*「ソレ、ソト用のルールデショ?
ココジャ、本当ノコト言ッテイインダヨ」
涼「本当だ！伊野ちゃんも言ってた！
無実の罪は実在する！！」
*「ーー嘘」
涼「本当だ！！
伊野ちゃんは、毎日正体明かしてただろ。
隠すことが無かったからだよ！！」
*「...明日、伊野ちゃんモソウ
言ッタラ信ジテアゲル」
なんで。
機械の声でも伝わるものはある。
知念の声は冷たく底冷えしていた。
*「...ソレニ、涼介ハ
殺人鬼ジャナイ」
涼「どうしてそう思う？」
*「ハハハ、知ッテルヨ。
時間ガ来タトキニ壁ガ
開カナイナラ殺人鬼ジャナイ。
残念ダネ、殺人鬼ジャナクテ」
時計は０時を過ぎていた。
...残念？それはどういう意味だ？
もしかして、俺が殺人鬼だったら
すく自滅して皆を救ってやる。
...そういう考えを見透かされた？
いや、そういう意味じゃないらしい。
*「涼介ヲ殺ス
理由ガ立タナイデショ？」
楽しさすら感じる笑い声が
部屋に響く。
...
........これまで。
知念にここまで
嫌われてるとは思わなかった。
むしろ、好かれてると思ってた。
けど、知念は俺に
心底死んで欲しいと思ってる。
涼「...なんでだよ、
俺、そんなに酷いことしたか？」
*「エ？...ウン」
涼「教えてくれ！！
謝るから！！」
そのとたん、マイクを
デスクに叩きつける衝撃音が響く。
*「何デ、思イ出セナインダヨ！？
殺シタイッテ思ウホド酷イコト
心当タリハナイ？」
*「...無い、ごめん」
*「マズ、ソノコトガ許セナイ！！
...死ノウト思ッテタ。
涼介ヲ殺シタラ、死ンデ、
ミンナヲ帰シテアゲタカッタ。
デモ、ちゃんすガ無カッタ。
ソレデ結局、薮ト圭人ガ
死ンジャッタ。
ソノナ間ニ、殺人鬼
デスラナクナッタ」
涼「理由を教えてくれたら死ぬよ」
*「何、偉ソウニシテンノ。
思イダシテヨ、ヤッタコト。
ソシテ、後悔シテ。
ソノ後、殺スカラ」
ーー再びの騒音。
もう、何が何だか分からない。
でも、知念は復讐を遂げるために
ゲームに呑まれた。
ああ、もう死ねる。
ああ、死病が渦巻いている。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 93人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
亜美(プロフ) - 雛菊さん» 本当ですか！笑偶然でも見つけていただいてとても嬉しいです！！！( ´ ▽ ` )ﾉ近日また更新しますのでそれまで待っていただけると嬉しいです♪ (2016年10月26日 22時) (
レス) id: ac68b5c335 (このIDを非表示/違反報告)
雛菊(プロフ) - 偶然見つけて一気読みさせていただきました！すっごく面白くて先が気になります♪これからも更新楽しみにしております(^^) (2016年10月19日 10時) (レス) id: 1cf476ed7e (このIDを非表示/違反報告)
亜美(プロフ) - さなえミントさん» おお、ここにも仲間がいらっしゃった♪(´ε｀ )読んでくださってありがとうございます！はい、頑張りますよぉぉぉー！笑 (2016年9月24日 19時) (レス) id: ac68b5c335 (このIDを非表示/違反報告)
さなえミント(プロフ) - ミステリー系の話が大好きなので更新楽しみにしてます！頑張ってくださいね！！ (2016年9月23日 8時) (レス) id: 2cff19ecd3 (このIDを非表示/違反報告)
希 - かのんさん» 私もミステリー大好きなんですよ！！笑JUMPとホラーがコラボしてる作品少なかったので、作ろうかなと思って作らせていただきました(´∀`*)これからもよろしくお願いします！そして、返信遅れてすみません泣 (2016年9月19日 19時) (レス) id: 9f07c9d47e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：希 | 作成日時：2016年4月29日 13時
