“WELCOME TO PRISON”３(更新再開)

五日目 ページ14

涼介side






裕「さっきの提案、処刑を

遅らそうってゆうアイデア？」




涼「いや、お前ら全員処刑を軽く見てるから。

本気でやる気なのか聞いた」




高「俺は、ダチに殺されんのは嫌だな...」




「私も。

でも知らない人に殺されるのを知ってる人が

後ろで見てるのはもっと嫌だ。


なんか、納得できない」




俺も同じ意見だ。




裕「で、俺たちは取り敢えず

これからどう動くべき？


看守に協力する？」




高「ほんとに、協力すんの？


看守は、間違うかもしんねーじゃん」





そりゃ、確かだな。



涼「じゃあ、看守を皆殺しにするのか？」



高「......」




ーー囚人は、思考停止していても

ゲームは勝手に進んでいく。



ある意味、幸せなのかもしれない。



でも看守は黙っていれば殺されてしまう。

積極的にゲームに参加しなければいけない。




裕「看守の間違いをなくすには

夜の尋問で本当のことを告げるべきだよね。




自分は誰で罪種は何か。

そうすれば、殺人鬼を絞り込める」





涼「でも、罪種の縛りがあるかもしれないぞ」




「嘘をつかないといけない人もいるってこと？」




涼「そうだ。


みんな、昨日の相手は誰だった？」





「私は、多分大ちゃんだったと思う」




裕「多分？」



「うん、ずっと泣き声がしたから」




裕「俺は、ずっと騒音を流されて

誰か分からなかった。


最後には気を失ってしまってね。

あの中の3人がやったとは考えたくないけど」






涼「マジか」




高「俺んとこは、マイク壊れてた」



...は？




高「何も聞こえなかったし、

音も届いてなかったっぽい」





そんな、バカなと思ったけど

思い当たることが１つある。




涼「そうか、看守も囚人も一人ずつ減ってるから

空き部屋が１つずつできるのか」




そこに入ったなら確かに誰もいないな。


いや、待てよ。




涼「そしたら、伊野ちゃんとは

誰も隣じゃなかったてことになるよな？」




裕「その前に涼介は誰だったの？」





涼「知念だった、」



唯一看守の名前が出た。



裕「取り敢えず、看守は外で待ってるから


看守にこの結果を伝えよう」



モニターには、広間のテーブルに座っている


看守3人の姿が写っていた。

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