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87話 恐怖の死刑執行マシーン!? ページ40

「見よ!"恐怖の死刑執行マシーン"を!」

パピルスさんの一言に、私は耳を疑った。
パ、パピルスさーん…?
今、なんとおっしゃいました…?
死刑執行マシーンですと…?

内心ビビっていると、上から吊るされている砲弾と槍と犬が、下からはセットされている火炎放射機(かえんほうしゃき)と槍と大砲が現れた。
私が聞きたいことは一つ。

「なんでワンちゃんが混ざってんねん!?」

「しかも吊るされてるね…」

「はは、犬が一匹いると和むだろ?」

「あ、な〜るほど!…ってオイ!確かに和むけど!」

「コラッ!貴様達!今はオレ様の話を聞けッ!」

「あ、すんませんした…」

のん気にそんなことを言うサンズに、ツッコんでいたら、パピルスさんに怒られてしまった。
今は、大人しく彼の説明を聞こう。

「オレが"やれ!"と一言合図をすれば、この仕掛けが起動するのだ!大砲が発射され!槍が突き刺し!ナイフが切り刻む!全ての凶器が容赦なく、攻撃を始めるぞ!」

「は、はぁ…それは分かりました。一つ質問なんですけど、そこに吊るされてるワンちゃんは…?」

「あくまで飾りだッ!」

私がそう質問すると、パピルスさんは即答した。
…ワンちゃん、暇だろうな。

「もちろん、この仕掛けを生きて突破することはまず不可能!!」

ですよね…完全に殺しにかかってるわ、これ…。

「覚悟はいいか!」

「いや、良くな…」

「いいなら…いくぞ!!」

「まだですって!」

「よいな!」

「いや、だから…」

「いっせー…の…!ほんとにやっちゃうからな!」

「迷うならやらないでくださいよーっ!!」

私の叫びも(むな)しく、パピルスさんがトラップを作動させたのを見て、私は思わず目をつぶった。

…詰んだ。
もはや、ここまでか。

…でも、なんで、パピルスさんは最後迷ったんだろう?
サンズが言うには、彼はニンゲンが大好きみたいだし、本当は捕まえたくないのかな…?
…っていうか、あれ?
何も来ない…?

そんなことをぐるぐる考えながら、恐る恐る目を開けると…
トラップは、まったく作動していなかった。

「あ、あれ……?」

フリスクは不思議そうにして、キャラはやれやれと肩を(すく)めている。

どうやら、助かったみたいだ。
良かったー…!
私も、ホッと胸を撫で下ろした。

88話 オレ様は誇り高きスケルトンだ!→←86話 グレータードッグとの別れと最後のゲーム



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作者名:のん猫?? | 作成日時:2021年1月15日 16時

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