86話 グレータードッグとの別れと最後のゲーム ページ39
グレータードッグは、スキンシップを求めているようで、尻尾を振りながら「わんっ!」と鳴いている。
もちろん、この子が満足するまで、とことん付き合うつもりだ。
私達は、グレータードッグのなでなで度が100%になるまでひたすらわしゃわしゃ撫でた。
もちろん槍攻撃を
なでなで度が100%になると、グレータードッグは私達に飛びかかってきた。
びっくりしたけど、ぐりぐり頭を
グレータードッグは、もう満足したらしいので、ここで戦闘を終わらせた
すると、グレータードッグが鎧から出てきた。
相変わらず、尻尾を振っていて可愛い。
わんわんっと鳴くと、私達の鼻の頭をぺろっ舐めて、頭から鎧の中へ戻っていった。
鼻の頭を舐めたのは、別れの挨拶のつもりかもしれない。
はぁ、可愛い…じゃなくて!
入る方向が逆!逆だよ、ワンちゃん!
頭隠して尻隠さずな体勢。
お尻と尻尾がぷりてぃ…って、そうじゃなくて!
これじゃ前が見えないって!
しかし、ワンちゃんはそのまま歩いて行ってしまった。
それを呆然と見送った私達はというと。
「あらら…行っちゃったね…。」
「ああ…しかも、逆向きのままな…。」
「そして、あの大きな鎧の中にワンちゃん…一体どうなってるの…」
「実は、一匹じゃなかったりとか?」
「魔法で動かしてる可能性もあるんじゃないか?」
…などと、グレータードッグの話で、しばらく盛り上がっていた。
「さあ、そろそろ行こうか。パピルスが待ってるかもしれないし、あまり長話もしていられないぞ。」
キャラが、出発を促したところで、ようやくハッとした。
「そうだった!行かなきゃ!」
グレータードッグの話に夢中になってて、本来の旅の目的を忘れかけてたよ!
こりゃいかん!
進んでいくと、長い一本橋が現れた。
雪景色が見渡せて、最高に眺めがいい。
「あ、パピルスさんとサンズ!」
「お、いるいる!」
「やはり、私達を待っていたか。」
きれいな雪景色を楽しみつつ、橋を渡っていくと、フリスクが橋の先にパピルスさんとサンズがいることに気付いた。
キャラの言う通り、私達を待っている。
二人も、私達に気付いたようだ。
「ニンゲン達よ!最後のゲームだ!こいつは、これまでで一番危険だぞ!」
あ…もう最後なのか。
私はそれを聞いて、少し残念な気持ちになった。
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作者名:のん猫?? | 作成日時:2021年1月15日 16時