83話 開かない扉 ページ36
一通り飾りを外すと、ギフトロットは悩みの種から解放されたらしく、お礼を口にした。
「ありがとのぅ。お前さんたちのお陰で、頭がずいぶんと軽くなった。」
「ほんと?良かった!」
「どういたしまして!」
フリスクと私は安堵しながら、見逃すコマンドを選択して戦闘を終えた。
「ああ。お前さん達も、イタズラには気をつけてな。」
ギフトロットはそう言って、足取り軽く去って行った。
お役に立てたようで、何よりだ。
その後、そのまま先を進んでいくと、洞窟を発見した。
「お、洞窟だ!」
「ちょっと行ってみよう!」
私達は、好奇心で中に入ってみた。
洞窟の中は、青い光で明るくなっている。
不思議で綺麗なところだなぁ、と思いながら歩いていくと、扉を見つけた。
引っ張ったりして開けようと試みたけど、どう頑張っても開かない。
うーん、入れないか…。
何か条件をクリアしないと入れないやつなのかな、これは?
「開かないね…。」
「うん…。」
がっかりした様子のフリスクに頷きながらも、諦めの悪い私は、どうにかして開けれないかと思いながら辺りを見渡していると、青いキノコが目に入った。
ライトみたいに光っていて綺麗だ。
青い光の正体は、このキノコだったのか。
触ったらどうなるんだろ…と、好奇心の
すると、光が消えた。
もう一度触ってみると、再び光る。
どうやら、光らせたり消したりできるようだ。
ふと、「このキノコの光を全部消したら、扉が開いたりしないかな…?」と思い、全部消してみたりしたけど…開かない。
残念だけど、今は入れないようだ。
ドアをもう1回調べてみても、鍵穴とかもなさそうだ。
「残念だけど、今は入れそうにないみたい。」
「そっかぁ。」
「鍵穴でもあれば入れただろうけど、ないんじゃ仕方ないな。諦めて引き返そう。」
私とフリスクは、がっかりしつつも、キャラの最もな言葉にそうだねと頷き、引き返す事にした。
来た道を戻って行き、最初来た分かれ道のところへ戻り、そのまま右へと進む。
進んだ先には、
小屋と看板があったので、読んでみた。
「わん」…としか書かれていない。
なんだろう、これは?
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作者名:のん猫?? | 作成日時:2021年1月15日 16時