60話 答えが丸分かり! ページ13
「もっとも…貴様らにとって、これは悪夢の始まり…。騒いでいられるのも今のうちだ!」
「えええ、ちょっと待ってください!心の準備がまだ」
「はーい、それじゃ、始めー!」
「始めないでくださいよおおおおおお!!」
私の必死の抗議も虚しく、悪夢のパズルタイムが、始まってしまった。
先に一歩前に出たのは、フリスクの方だった。
前から思ってたけど、フリスクって度胸あるな…!
私も行かなきゃ…と、一歩前に踏み出そうとした時だった。
「オーーーーホーーーー!?」
電撃が流れ、なぜかパピルスさんが真っ黒焦げになった。
「ちょっと!兄ちゃん!何やらかしたのッ!」
パピルスさんは、
と、とりあえず元気そうだから大丈夫…なのかな…?
後、サンズは何もしてないと思うぞ。
「そのオーブ…ニンゲンが持たないと意味ないんじゃないか?」
サンズは、あくまで冷静に、そう返した。
だから、オーブを持ってるパピルスさんが感電してしまったのか…。
サンズの言葉に、パピルスさんは、「ああ、そっか!」と納得した。
パピルスさんよ…自分で仕掛けといて、気付いてなかったんかーい!
そんな、うっかりさんなところも可愛いけどね!
「それなら、ニンゲン達にオーブを渡さないとな!」
パピルス3は、そう言ってオーブを渡すためにこちらに近付いてきた…が…。
「ちょ…パピルスさん!足跡つけたら正解が…」
私が静止している間にも、パピルスさんは分かりやすく足跡をつけながら、こちらに辿り着いてしまった。
「はい!じゃ、これ持って!」
満面の笑みで、パピルスさんにオーブを渡された。
無邪気な子供みたいで可愛い。
こりゃ、溺愛したくなるわ…。
パピルスからオーブを受け取ると、「はい、はじめー!」の合図でスタートした。
念のため、足跡からはみ出ないよう、慎重にパピルスさんの通った後を辿ると、パピルスさんが驚きの声をあげた。
「すごい!おのれ!ちょございなッ!こんなに、あっさりクリアするとは…!」
いや、だってパピルスさんが足跡つけてくれたからね。
君のお陰なんだよ…。
「まあよい!次のパズルはそう簡単にいくまい!なにしろ、我が兄、サンズの作品だからな!」
次は、サンズの作ったパズルか…
なんだか、難しそうな予感がする。
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作者名:のん猫?? | 作成日時:2021年1月15日 16時