49話 ダジャレ返し? ページ2
サンズは、予想通りダジャレを言った。
もちろん、あの効果音付きで。
肩を震わせつつ、口を押さえ、なんなら鼻も摘み、なんとか笑いを堪える。
くっ…笑いを堪えるのも、楽じゃないぜ…!
「ぬああああああ!!もういい!オレ様は自分のパズルの管理で忙しいんだ…まったく!兄ちゃんはホントに…"ホネ"の
パピルスさんは、お説教しながらナチュラルに、さりげなくダジャレを言った。
なんて、高度な返しなんだ…!
しかも、なんだかいい笑顔だし!
パピルスさん…実は呆れながらも、このやりとりを楽しんでたりして…?
それにしても…まったく…
兄弟揃って、私を笑い地獄に落とすのはカンベンして!
もう笑いを堪えすぎて、窒息寸前だよ!
ダジャレ混じりの説教を終えると、パピルスさんは、「ニャハハハハハハハハハ!」と笑いながら、足早に掛けていった。
そろそろ出ていいかな…。
そう思って私が出ようとするが、サンズが静止する合図を送ったので止めた。
なぜなら…
「ハ!!」
「ハ!!」の一文字だけ言いながら、パピルスさんが戻ってきたからだ。
私は危うく、ズッコけそうになった。
「ハ!!」じゃないよ、パピルスさん!!
パピルスさんは、それだけ言うと、また走り去って行った。
「…よし、もう出てきてもいいぞ。」
サンズにそう言われ、私達はホッとしながら、それぞれ隠れていた場所から離れ、サンズに礼を言う。
「サンズ、ありがとう!」
「助かったよ!」
「いいってことよ。それより早く行かないと、またあいつが戻ってくるぜ?それとも…」
「そ、それとも…?」
私達は、サンズの発言に、また少し身構えた。
「また、オイラのジョークを聞きたいか?」
私は、サンズのその発言で、今度は本当にズッコけた。
「もーっ!二人のコントみたいな会話とダジャレで、笑いを堪えるの大変だったよ!…そりゃまだまだ聞きたいけど!」
私がそう返すと、キャラは、「結局聞きたいのか…」とツッコミを入れた。
一方、サンズは満足そうな笑みを浮かべた。
「それはそれは。オイラ達のことを、それだけ面白いと思ってくれてるってことだな。嬉しいぜ。」
「うん、君達のやりとり面白かったよ!いつもあんな感じなの?」
「ああ、いつもあんな感じだ。」
私がそう尋ねると、サンズはさらっとそう答えた。
なんだか、楽しそう。
パピルスさんのニンゲンを捕まえる計画さえなければ、もっともっと会話を聞いてたいくらいだ。
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作者名:のん猫?? | 作成日時:2021年1月15日 16時