あれから* ページ13
あれからというもの、特に何も無く過ごしていた。
いつもの電車。
バチッ
丸山「あ、」
A「っ...」
丸山「おはよう。」
A「おはようございます...」
丸山「そない緊張せんでいいのに...」
A「すみません...」
丸山「謝らんでええのに...」
A「す、すみません」
丸山「もぉ、まーた謝った。笑」
A「あぁ...」
丸山「山田さんやっけな?俺、丸山隆平です。」
A「ぞ、存じ上げております...」
丸山「え?...あぁそっか。山田さん、いっつも同じ電車やもんね。」
神様。こんな嬉しいことがあるでしょうか。
まさか、倒れる前から先輩が私のことを知っていてくれたとは...
丸山「おーい、大丈夫?しんどい?」
A「いや、大丈夫です...」
丸山「良かった。」
A「あの、この前は迷惑をかけてごめんなさい...」
丸山「え、全然迷惑ちゃうよー。ドサッて音聞こえたからさ、その方見てみたら、いつも見る子が倒れてんねんもん。助けるしかないやろ?」
A「...ありがとうございました」
丸山「もぉ、お礼はええよ。...いつもこの電車なん?」
A「はい...座れるので。」
丸山「せやんなぁ、俺も座れる電車がええなーって思ってこの電車にしてんねんっ!一緒やね!」
「一緒やね」
その言葉に私はやられました。
それからというもの、私は毎朝話しながら電車に揺られる日々が続いたのでした。
2人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しゃけのん | 作成日時:2019年2月18日 3時