君とずっと

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ymside



裕翔との待ち合わせに遅刻して目一杯頭を下げて謝ったら


大ちゃんみたいに毎回遅れてくるわけじゃないし、全然怒ってないよ？

と笑ってくれた




人間ドックというものを初めて受ける



怖すぎる、病院あんまり好きじゃないのに…



何十個もの検査が終了し、裕翔より先に呼ばれて

診察室に入った






〜





[山田さん…何か最近変わったことはありませんでしたか？]




『え…いや…特に』





[…物忘れがひどいとか…ありませんか？]






胸をつかれたように驚いた


たしかに最近忘れることが多い気がしていた









『あっ…あります最近…それが何か…』









[山田さんの脳の記憶が欠落してるのは、脳に…腫瘍が…]




『え？』


『そ、それって…』



[手術も考えたのですが、手術では取れない部分にできています。]





[余命は、半年です。]



『は？…』






[いきなりのことで驚かれると思いますが…それくらいになるかと。]



待ってくれ、





あと半年？






そんなこと言われて何をしろって言うんだ







自然と涙が零れていた





『っ…は…？おかしいだろ……っ！』


『仕事だって色々…っあるのに…まだっ…！！』



[山田さん、大切な人に自分からお伝えしますか？]

[私から、お伝えしましょうか？]




俺の言葉に被せるように聞かれる質問



大ちゃん…。




伝えたらあいつは…どうなる…？






『…っいいです。自分で…言います。』



[そうですか。脳に痛みなどあったら、すぐに病院に…あと……〜〜]




淡々と続ける医者の説明






何も頭に入ってこない



俺はあとの半年どうしろって？





『っ…ありがとうございました…』




ふらついた足で何とかたって診察室のドアを開ける




涙をふいて顔を洗ってから裕翔のところに向かった

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