君とずっと

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arside


10周年の時


メンバーでやる仕事も増えてくることが多くて2人で飲むことも多かった。


だから俺も山田がなんとなく特別だった


目を合わせても逸らされて、だけど俺がふと視線に気づいてパッと視線の方を見ると山田が見てる


この関係がずっと続いていたある日



2人でちっちゃい居酒屋のカウンターで飲んでた



割と2人とも飲んでてお酒が回り始めた頃



山田が声を潜めて、



『大ちゃんってさ…彼女とかいないの…？』


「あー、半年前に別れた」



何気なく普通のテンションで返したら



『あっそっか…』


なんでそんな微妙な顔すんだよ



「なに？それがどうしたの？」



『んー？好きなのになあって』


「え？」


どういう意味がわからなかった

こいつ酔ってんのか？




誰かと勘違いしてる？




『大ちゃんが好きなのになあって』



「お前、それ本気で言ってる？」


『うん、気持ち悪いっしょ』



そんな悲しい目すんなよ



「俺も好きだよ」



咄嗟に出ていた


そんな顔されたら、今までの思い出とか思ってたこととか


走馬灯みたいに流れていって



『え？それ本気で言ってる？』





「うん」

「俺たち付き合おっか」





俺の気持ちがほんとに好きなのかはまだ分からないけど


これからもっと好きになると思った




その時の山田の顔は忘れられないくらい可愛い顔してた


耳まで真っ赤にしてお酒を両手で持って照れてた



『えへへ、夢見たい』



などといって笑顔を浮かべる顔は


そこらへんの女の子より妖艶で綺麗だった





頭をわしゃわしゃ撫でてやったら



なんだよ、大ちゃんのくせにかっこいいウザイ！


って言って目を逸らす



そうやって悪態つくのもお前の可愛い所だよ

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