やまあり's short stories

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あーもう！

なんで、山田と知念あんなにくっついてるのに俺はこんなに遠いの！



やまちねを眺めてるお兄ちゃん的な感じでって言われたけど、




「寂しい…ﾎﾞｿｯ」




カメラマン「有岡くん、表情かたいよ！もっと柔らかく！」




「…っすみません！」




頬を叩いて気合いを入れる。
よし！




前に向き直すと、山田と目が合った。




ん？
だ、い、ちゃ、ん、の、え、が、お、




が、す、き？




「…っ/////」




口パクでそれは反則だろ…




カメラマン「撮りまーす！」




ｶｼｬ

カメラマン「いいね！山田くんと知念くんもうちょっとくっついてみよっか」




知念「こうですか？」




カメラマン「そうそういい感じ！」




頬すりすりしてさ、そんなにくっつかなくてもいいじゃん…。




恥ずかしいとか二人で笑い合っちゃってさ、山田の恋人は俺だっつーの。




「はぁ…」
前の二人を見る度、山田を独り占めしたい欲がどんどん溢れてく。
俺って嫌な人間だな…




カメラマン「OK！お疲れ様です！」




山、有、知「「お疲れ様でした！」」




はぁ…




山田「大ちゃん！」




「うぉっ！？や、山田？」




俯きながら歩いてたら、いきなり山田が背中に飛び乗ってきた。




山田「大ちゃん大好き山田だよ？」




「…っ何言ってんだよバーカ」




山田「ほんとは照れてるくせに」




後ろからほっぺつんつんしてくる。




「うるさいなぁ…バカ涼介ﾎﾞｿｯ」




聞こえないように言ったつもりなのに、




山田「今、涼介って言った…？」




「言ってないから、！」




山田「嘘！絶対言ったもん！」




「言ってない！」




山田「言った！」




「そんなことばっか言ってたら下ろすよ？」




山田「やだ。大ちゃんから離れたくないもん」




そう言って、俺の背中に顔をうずめる山田。




「分かった分かった。荷物取ってくるからこのまま一緒に帰ろ？」




山田「ん…ｽｰｽｰ」




「山田？」




山田「むにゃむにゃ…」




ありゃ寝ちゃったみたい。
しょうがないからこのまま楽屋行って荷物だけ取って、帰るか。




「涼介」




そう呟くと、 耳元で"大貴"って聞こえた気がした。




「うん、涼介大好き大貴だよ？」なんちゃって＿＿。




ーおしまいー

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