やまあり's short stories

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有岡side

「ん…」




目を開けると、そこは物がほとんどない殺風景な楽屋だった。




「…っ！」
頭がズキズキする。
それになんか身体も熱いし、ふわふわする。




俺、なんか変だ。




ｶﾞﾁｬ
？「やぁ、お目覚めかい？有岡くん」




そうだ、俺この男に捕まって…




「こっち来んな、！」




男「あれ、いつもと口調が違うよ？でも、そんな有岡くんも好きだなぁ」




逃げ出したいのに、手足はロープで縛られてるし、身体が言うことを聞かない。




「いやっ！！」




男「有岡くん、君はもう逃げられないの。だから、君は僕の言うことに従うんだよ」




話しながら、どんどん近付いてくる男。




「誰がお前なんかに！…っ！」




顎を掴まれたと思ったら、男の顔がどんどん近付いてくる。




「いやぁ！りょーすけ！！！」




男「はぁ？ここで山田涼介？調子乗ってんじゃねぇぞ！」




「ぐっ…！ﾊｧﾊｧ」




キレた男にお腹を蹴られ、俺は倒れた。




「ﾊｧﾊｧ…りょ…すけ、！」




男「山田涼介が助けにくるわけないだろ」




涼介は絶対俺を見つけてくれる。
誰が何と言おうと、俺はそう信じてる。




ﾊﾞﾝｯ
？「お前、俺の大貴に何してくれてんの？」




ほら、ね。




男「どうしてここが！」




山田「俺を舐めてんじゃねぇぞ？」




男「ぐはっ！」




山田「大ちゃん！！！今、ロープほどくから！」




「ありがと…ﾊｧﾊｧ」




山田「大ちゃん、ごめんね…」ｷﾞｭｯ




「りょ…ﾊｧﾊｧ」




山田「大ちゃん？大ちゃん！！」




なんか涼介の声が遠く聞こえ…

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