やまあり's short stories

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隊員「着きました」



緋山「行くよ。そういえば、今日この辺でロケがあるって患者さんが言ってたな」



「そうなんですか？」



緋山「そうそう。確かHey! Say! JUMPっていうアイドルだったかな？」



Hey! Say! JUMP？！



？「あ、あの！！！」



「はい？」



？「こっち来てください！！」



「順番に見ていくので…」



？「お願いします！！僕の仲間が山車の下敷きに…」



そういえば、この子…



「緋山先生、俺行ってきます！」



緋山「名取！！あいつ、勝手に…」



隊員「緋山先生こっちお願いします！」



緋山「藍沢たちにも来てもらうか」



…



？「ここです！」



山車と店の間から、手だけが見えてる。



消防隊員「いつ崩れるか分からないので、危険ですよ！」



「そんなこと言ってられません。この人を助けないと」



俺はギリギリ人一人が入れる隙間に入って、下敷きになってる人を見た。



「山田涼介…」



緋山「名取、どういう状況？」



「緋山先生。この人、アイドルの…」



緋山「心拍は？」



聴診器当てようとしたけど、手が震えて出来ない。



緋山「名取、そこどいて。私が診る。あんたは他の患者さん診てきて」



「は、はい…」



今までこんなことなかったのに、俺は何を動揺してるんだ？



？「あの！涼介は？！」



「今、先生が診てくれています。ここは危険なので、向こうの公園に避難してください」



？「で、でも！！」



「山田さんはきっと助けます。山田さんのことを待ってくれているファンの方の元へ、元気な山田さんをお届けしないと」



？「どうしてそこまで、？」



「気まぐれですよﾆｺ」



この後、藍沢先生たちと合流し、10人くらいの患者さんを診たあと、翔北医大に戻った。

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