＊ ページ46
.
そうそう。癖といえば、ホソガにもあって
私が「かっこいい」って褒めると
顔を赤くして、照れくさそうに鼻をこする。
それが面白いから、何回も言ったりして
「Aはほんと意地悪だな〜」なんて
はにかむホソガの顔が好きなのだ。
他にホソガの癖ってなにがあったっけ…
ぼんやりと雲ひとつない空を見ながら
うーん、なんて考え事をしていたら
突然、腕を引かれて次にやってきたのは
熱が唇に伝わる感覚。
「………、び、びっくり、した」
知らない間にホソガがこっちに来ていて、
私の腕を掴んでキスしてきた事実を
理解するのはすぐで。
びっくりして、目をぱちぱちと瞬きする私に
ホソガはくすくす笑う。
HS「Aってさ、ぼーっとしてる時に唇噛む癖あるのしってた？」
「え、そう、なの、、」
好きな人とキスしてしまったことに
頭が追いつかないのか
返事もなんだかうまくできなくて
心臓がばくばくうるさい。
HS「俺、その癖すき」
そう言って
私のほっぺたに手をおいて、また唇が重なった。
HS「チューしたくなるんだよね」
にこっと笑うホソガはやっぱりきらきらしてて
多分、今の私の顔はめちゃくちゃ赤いんだろうな。
自分でもわかるぐらい、顔が熱い。
少女漫画で初キスって甘いものだよ、って
教えてもらったけど、本当にその通りだった。
だってほら、私の心の中がこんなにもあまい。
「ホソガ」
お返しにとばかりに私はホソガの手を握る。
「ホソガはやっぱり、かっこいい」
ホソガは照れた顔をして顔を赤く染めるから
すきですきでたまらなくなる。
「す…、」
そう言いかけた所で握っていた手を
強く引かれて、
そのままぎゅっと抱きしめられた。
HS「ずっと昔からすきだったよ」
ホソガは私の唇を指でなぞったあと
下を向いて照れくさそうに鼻をこすって笑うから
その笑顔を見る度にいつも思う。
あたしはホソガがだいすきなんだって。
「私もホソガのその癖、すきだよ」
・
・
・
・
ホソガと手を繋いで家まで帰っていたら
ナムジュナもちょうど家に帰るタイミングで
ばったり会った。
やっと付き合ったのかよって
呆れたように笑うナムジュナ
そう言って3人で笑う夏は
まだ始まったばかり。
Fin.
終わり
ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)
←君の癖の話をしようか -HS-
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 269人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
nontan(プロフ) - せなさん» せな様 感想ありがとうございます！まさかそんなこと言ってもらえるなんて更新の励みになります(^^)こんな感じの作品で大丈夫かな、面白いかなとハラハラしていたので、、！マンネラインは色々ほかにも考えてるので楽しみにしていただければ嬉しいですm(_ _)m (2020年4月9日 22時) (
レス) id: 9853a3bac4 (このIDを非表示/違反報告)
せな - ジミンちゃんのお話がめちゃ好みです・・・更新楽しみにしてます！ (2020年4月9日 19時) (レス) id: 267e409c42 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：nontan | 作成日時：2020年4月2日 9時
