いくらなんでも、天然が過ぎるっ！！【オリジナル】

☆3☆学校案内♪ ページ6

蛍side

20分休みになった。何しよっかな。

先生「おっ、牧野、暇か？？」

蛍「何ですか？」

先生「陽宮の学校案内をしてやってくれ。頼んだぞ！」

えっ、ちょっ。

先生は、職員室までダッシュしていった。

あれ、廊下って走ってよかったっけ…？

ア「案内なんて、必要ないからな！」

きっぱり言い切るアイル。

蛍「必要でしょ。この学校来たの初めてのくせに。」

そう言うと、アイルはグッと言葉に詰まる。

陽「ほたるんとアイル！どーしたんだ？」

陽太が話しかけてきた。

友樹は、飼育委員会の仕事で不在みたいだ。

そういえば・・・

蛍「…アイルにはあだ名付けないの？」

陽「ああ、そうだなぁ。う〜ん。。。。…にゃんこ？」

ア「………は!?」

え？どゆこと？

陽「アイルって、何か猫っぽくない？」

あっ、確かに。

ア「確かに、じゃねーよっ！ぜってー嫌だかんな！」

そんな抗議もむなしく、にゃんこが採用された。

アイル、ドンマイ…。

僕も、ほたるんっていうのはやめるように言ってるんだけどね。。。

ア「私のどこが猫なんだよ!?意味不明…」

えっと、どこだろう。

陽「何となく？…あっ！猫って可愛いじゃん。だからかも。」

出た、天然。

ア「あぁぁっ、もう！行くぞ！」

蛍「学校案内、行くの？」

ア「ああっ。桐野は教室にいろよ！」

意外と、乙女っぽいんだね、アイルって。

今も顔赤いし。

一応、そのことには触れずに、僕は案内を始めた。



蛍「まず、ここは小中一貫校で、正式には僕らは中等部なんだ。
　 で、初等部は隣の建物。真ん中は、共用してる建物で、図書室とかがあるかな。」

ア「へぇ。大きいな。」

まーね、と答えて歩き出す。

蛍「えっと、質問ある？」

ア「ん〜っと…屋上って使えるのか？」

アイルが屋上を指さしながら言った。

蛍「使えるよ。昼ごはんは、友樹たちとあそこで食べてるし。
　 アイルも来る？」

少し迷った様子だったけど、コクっと頷いた。

後で伝えておこうっと。

ア「ありがとな。」

突然、アイルが言った。

えっ？

ア「その、案内とか、昼飯のこととか…いろいろ、さ。」

早口になっていて、窓の外を見ている。

けど、頬はほんのり紅い。

う〜ん、めっちゃ可愛い…。

猫に似てるって、こーゆーところかも。

蛍「どういたしまして！じゃ、教室戻ろ！」

僕は、アイルの手を引いて教室へ戻った。

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