いくらなんでも、天然が過ぎるっ！！【オリジナル】

☆1☆お引越し ページ2

五月side

今日は、日曜日！

もうそろそろ、兄貴起こすかー。


ガタン!!!


突然、大きな音が響いた。

隣からかな？

ひょこっと窓から身を乗り出すと、トラックがたくさんあった。

「コアラマークの引越社♪」っていうCМのトラックだ。

つまり、引っ越してきたんだ！

今までずっと空き家だったけど、ついに誰か来たんだね。

友「五月、危ないよ〜？」

わわっ!!!

五「起きたんだね。…って言うか、急に声かけんのはどーかと思うけど。」

ジト――っとした目で兄貴を見る。

友「あっ、ごめん！えっと〜…朝ごはん食べよ！」

無理に終わらせた感じが気になるけど、俺は椅子に座った。

「「いただきます！！」」

友「隣に、誰か引っ越して来たみたいだね。」

そうだね。

ん、このだし巻き卵も美味しいなぁ。

♪ピーンポーン♪

あれ？こんな時間に誰だろ？

友「は〜〜いっ。」

？「隣に引っ越してきた、陽宮です。」

あっ、そうなんだ！

慌てて俺たちは玄関へ向かった。



ガチャッ。


ドアを開けると、そこに立っていたのは……

同い年くらいの女の子。

銀髪で、ツインテールは腰くらいまである。

？「…双子？」

女の子が言う。

あ、俺らは顔似てるもんね。

友「ううん、兄弟だよ〜。僕は、泉 友樹！」

五「あっ、俺は、泉 五月です。」

う〜、やっぱ緊張する。

兄貴と違って、俺はすぐに打ち解けるタイプじゃないんだよなぁ。

？「私は、陽宮 アイル。知ってんだろ。」

へぇ、アイルって言うんだ。

・・・って、有名人なの？

友「えっと…？」

兄貴も同じことを思っていたみたい。

ア「マジかよ…。ま、いいけどさ。よろしく。」

友「よろしくね！あと、アイルって呼んでいい？」

自然な流れで兄貴が言った。

アイルは、こくりと頷く。

友「それにしても、アイルって、めっちゃ可愛いよね！名前も！」

ア「へっ!?!?」

あ〜っ、バカ、天然野郎…。

アイルは頬を紅くして固まっている。

五「兄貴、そろそろアニメ始まるよ！」

友「えっ！？見よ〜！アイル、帰るね！」

兄貴が、光の速さで部屋へ行く。

その隙に、俺はアイルに駆けよった。

五「ごめん、兄貴、超天然なんだよね・・・悪気はないから。
　 まっ、俺もアイルは可愛いと思うけど。」

兄貴に聞こえないように、耳元でこそっと言う。

しかし、まだフリーズしたまま。

変な事言ったかなぁ？

そう思いながら、俺は部屋の中に入った。

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