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Aちゃんのお母さんはごゆっくり〜なんてAちゃんの部屋に押し込んできたけど、
俺はいきなりのAちゃんの部屋に緊張してそれどころじゃない。
『…適当に、座ってて…』
って素っ気なく部屋を出ていったAちゃん。
パタン…と閉められた部屋はやけに静かで。
Aちゃんをあんな悲しそうな顔にさせたのは俺なんだって嫌になる。
Aちゃんの部屋は俺や海未ちゃんやイツメンの写真が沢山飾ってあった。
机に置かれていたのは俺が欲しかったブランドの袋。
そういえばAちゃんが今日持ってた袋と一緒だ。
お盆に飲み物とお菓子を乗せたAちゃんが戻ってきて、ブランドの袋を見て目を見開いた。
『見た？！』ってすごい勢いで。
「うん…」って控えめに言うとちゃんと悲しそうな顔をした。
「あのね、俺、Aちゃんに謝りたくて」
『何を…？』
「俺、勘違いしてAのこと傷つけちゃった。」
ほら、だってAちゃんの目は少しだけ赤くなってる。
「俺、目黒とAちゃんが二人でいるところ見ちゃって、俺飽きられちゃったのかなーとか一人で考えちゃって」
「でもね、目黒から聞いたの。全部俺のためだって」
『っ、泣 ジェシーくんっ、、、』
俺はAちゃんをそっと抱きしめた。
「俺のためにありがとう…傷つけて、泣かせてごめん」
『うぅ、私も内緒でバイトしたり勘違いさせるようなことしてごめんね…あとバカって言っちゃった…』
「HEHE...だぁいじょうぶだよ、」
「仲直り…してくれる？」
『うんっ！』
「Aちゃんこっち向いて？」
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作者名：くるるぎ
| 作成日時：2021年9月14日 22時
